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8月9日 pm2時22分に義母が息を引き取り、荼毘にふされてから、そろそろ49日です。 


日本では没後四十九日目に法要を行うのが習わしです。しかし、こういう風習は外国では聞いたことがありません。


日本特有のものかもしれませんが、「三途の川」を外国の人に説明するのには苦労します。来週から始まる「彼岸


の入り」も同じです。家内は義母が他界してから一度も夢に出て来てくれないと悲しんでいます。「あちらはあちらで


忙しいんだろうから、あまり無理を言わないんだよ。」という具合に慰めてはみますが、「生きてるあなたに何であっち


の世界のことが分かるのよ?」という具合に、バカなことを言うなとあしらわれます。誰も、死後の世界のことは


わかりません。 以前、丹波哲郎という役者がこう言ってました。「私は毎日、日に三度、四度死後の世界を行き


来している。皆さんも行こうと思えばすぐに行けます。3つ数えれば、すぐです。それじゃいきますよ。イチ、ニー、


サン。 シ・ゴ(死後)」。


そんな丹波さんは、あっちの世界に行ったっきり、もどって来ませんから、向こうの世界のことを聞く機会をなくして


しまいました。やはり、その手の話はメリンダ・ゴードンに聴かないとならないみたいです。メリンダが言うのは我々には


見えない世界のこと。そして光が見えるというのですが、それは実際には眉唾物で、いかがなものかと思うのですが


未知なるものへの、憧れと懐疑心が交錯してしまい、どの回も最後まで、このドラマを見てしまうのです。


「以前1万年前に地球上で核戦争が起こって多くの人が亡くなり、文明が途絶えてしまった。人類はまた原始の生活に


戻り、次第に進化して行った。」 などと嘘のようなことを真顔でいう人がいました。 どう処理すればいいのかわからない


話です。 「そうですか? それで。」 こういう作り話をして何になるのでしょうか。 私は明らかにいやな気持ちでその人


を見ていました。もう4年も前のこと。しかし今、思うのは、それもあり得ない話ではないということです。今、一億光年先に


宇宙の末端があるようですが、地球上の人は誰も見ることは出来ません。そこに行きつくまでの1億年もの間を生きて


いられないからです。ビッグバーンが起こってから進化と膨張が起こっていることは知っています。これが宇宙の流れ


・宇宙の力だということも分かっています。つまり、地球上の人間も、生き物も、何もかもが必ず進化するということ。


お祈りをする人も、しない人も。善人も悪人も。いいも悪いも皆、その考えのまま進化して膨張し続け、発展するよう


です。但し、その進化発展の過程で自分の思いを入れ過ぎると、それが無心から有心・邪心となり、アクセルを踏み


ながらブレーキも踏む状態を生んでしまい、自分のパワーで自分の進化・膨張・発展を止めてしまうようです。


邪心のある祈りが成就しにくいのは、そういう原理なのだろうと推測出来ます。輝いてない心で淀んだ願いをしても、


自然の力・宇宙の進化の流れに自分でブレーキをかけてしまうようなものなので願いはかなわないのかもしれません。 


そこで無心になることが大事だと宗教家の方は言われるのでしょう。 子供は無心なので成長する。大人は、そこに邪心が


入るので停滞する。しかし人間は長い目で見れば間違いなく進化してますし、これからも進化・成長しつづけるのでしょう。


携帯電話を見てもわかります。iPHONEは、もうファイブになります。どこまでも進化します。100メートル走は曾て、12秒


であったものが9秒台に。いずれ8秒台になるでしょう。ウルトラCという言葉は、42年経つとウルトラGと言います。


昔の技をビデオで見ると子供でも出来ると思えるのは、それだけ人間が進化してるという証です。人間は爆発的に


進化しています。 それが宇宙の力です。祈らなくても進化します。悪い人も同じように。このバランスが崩れると


自らを滅ぼす力が高じて、爆発し、再び一から出直しという事態になるのだろうと推測出来ます。


ということで1万年前に核戦争があって人類は滅亡したという話は自分の中では、消化できる話になってきたのです。 


しかし、その手の話よりも、如何に輝いて成長出来るのか?そしてそういう進化・成長をしてる姿に接していたいと


思うようになったのも事実です。 子供たちは太陽です。みんなよどみなく成長します。 子供の「ありがとう」という


言葉は、万能の薬。 それを耳にするだけで癒されます。無邪気、無心であることはブレーキをかけない状態。


だから子供達には無限の可能性があるのです。また、そういう無心を実践しつづけようとする大人の方々に接すると、


やはり同じように感謝の気持ちが湧いてきます。 


昨晩、四十九日を前に義母に祈りを捧げました。祈りと言っても「有難うございました」という感謝の気持ちを込める


だけ、そして「一度くらい家内の夢に出てあげて欲しい」と言うものでした。 しかし、こういう祈りが実を結ぶ確率は決して


進化しません。感謝の心は伝染し、多くのものを進化させる原動力になるのに。そして、そんな気持ちを込めた祈で


あっても簡単には通じないようです。アクセルを踏みながら、知らず知らずブレーキを踏んでるのかもしれません。


自分ではそういう自覚はないのですが。

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