3月30日の ある新聞に東大のことが書かれていました。東大学生の家庭年収調査結果です。東大学生の
52%は年収950万円以上の家庭のご子息で、17%が450万円未満だというのです。この実態をどう見れば
いいのでしょう。やはりお金がないと塾には通わせられないし、中高一貫校にも入れられない。結局のところ裕福
な家庭しか望めないというようにも読み取れます。しかし、親の年収が高いか低いかではなく、何に親の関心が
あるのかということも子供の将来に影響を与えるように思えるのです。それは「親の思い」、「親の視野」、「チャレンジ
精神」、「親の経験」など様々です。 親が真剣に子供の将来を考えて、いつも気にかけ、あきらめずに育て上げれば
結果として鳶が鷹を産んだと言われるようになるかもしれません。東大に入るにはその家の年収ではなく、その
家の親の志のようなものが影響するのではないかと思えます。親とは母親です。母親があきらめないで志を高く
もってこそ、子供の将来は大きく開けるように思えます。
東大の秋入学の記事を読ませて頂いて、なんだか勝手に、そんなことを考えておりました。
今は、春の高校野球が真っ盛り。なんとも心に残る選手宣誓。きれいな心の言葉は何度聞いても気持ちがすがすがしく
なります。AIJの社長のニュースとは対照的なものでした。一流大学を出て一流企業に入り7千万円もの給料を
手にしても心が磨かれてないと結局は一時的な繁栄で終わるということが、また繰り返されていたようです。あの社長
なら秋入学を率先したのでしょう。私には、春でも、秋でも変わりはないように思えるのですが、ただ、心を磨くことを
怠ると一時的な繁栄に目がくらむ人ばかりが世に蔓延るように思えてなりません。 頭のいい子供を育てる過程では
そこを誤ってはならないと強く思いました。