さて、目を世の中に転じてみると、2ヵ月半前になりますが、 聖マリアンナ医大病院で暴行事件がありました。2012年2月
29日のこと。 耳鼻咽喉科の39歳の助教28歳の研修医を医局で30分間にわたり殴る蹴るの暴行を振るったとして諭旨退職
処分が下されましたというものです。二人とも同大学の空手部の先輩後輩であったとのこと。 聖マリアンナの空手部は何の
ために稽古をしてきたのでしょう? また2009年6月横浜都筑区交差点で昭和大学看護士3名が信号待ちをしていた際に
衝突事故の巻き添えで死亡した事件がありました。これも聖マリアンナ医大1年生。 医学の道を目指す若者が医学の道で
働く尊い3名の命を一瞬にして奪ってしまったのです。2012年2月には東邦大学麻酔科の准教授が医学論文捏造の疑いで
諭旨退職。教授になるための193件の論文に倫理規範違反があったとのこと。東海大学医学部から東京医科歯科大学を
出て東邦大学で教える立場に至っての問題発覚。慈恵医大に出向していた東海大学医学部出身医師が不同意堕胎事件で
逮捕されたことは、まだ記憶に新しい2009年の事件です。医者の立場を利用してビタミン剤と称して堕胎剤を点滴し流産
させた疑いでした。 あるまじき行為が医師の立場を利用して成されることは見逃すことはできません。
巷では勉強ばかりしてるうちに ものの良し悪しの判断がつかなくなった秀才が増えたということなのでしょうか。
倫理とは? 正義とは? そういうことを胸に手を当てて考え直さねばならない人が医者の立場を利用して生きている
ということなのでしょうか? この答えはわかりませんが、ただ言えることは これが終わりではないということです。