新聞の折り込み広告に歯医者のものが多いと思っていたら、それもその筈、虫歯の日(6月4日)も間近でした。
しかし、そもそもバレンタインデーやホワイトデーなどは そういう催しを作って市場を活性化させる狙いが製菓
会社にある訳ですから6月4日は歯医者さんの市場活性化が狙いだと言えるのかもしれません。 今や国公立の
歯科大学に入るのであれば投資費用対効果は見合うでしょうが、しかし私立の歯科大学では卒業までの学費で
3000万円~4000万円かかる訳ですから回収が容易とは思えません。医学部と違い歯学部の偏差値はかなり
低く、大学によっては薬学部の方が偏差値が高いケースもあります。たとえば慶応の薬学部とGREEEENが卒業
した福島の奥羽大学歯学部を比較してみると圧倒的に慶応の薬学部の方が偏差値は上です。但し、医学部は
別格です。これは首都圏だけではなく全国的に同じ傾向にあるようです。中には東大・京大・東北大の理工系に
入らず私立の医学部を選択する学生もいる程です。街を見ますと確かに歯医者さんの乱立が目に付きます。
これではビジネスとしては楽ではないだろうと思われますが、最近では日曜でも診療をしてくれるところが増え
出しました。なかなか容易ではないのでしょう。弁護士も文系では、希望職種としては人気がありますが、実際の
年収は500-800万円程度の方が多いようです。せっかく弁護士になれたのに、これではサラリーマンの方が
よかったのではと思ってしまいます。歯医者も弁護士も、4年で大学が終了する訳ではなく簡単にはその職業には
就けないのですが、昔と違って経営は難しいと言うことは間違いありません。そのことを十分認識した上で、その
道を歩まないと、大変厳しい現実に直面してしまうかもしれません。すでに人生の大事な時とかなりの大金を
掛け、人生の折り返し地点に入った後のことだと尚更です。6月4日前に、ふとそんなことを考えておりました。