極真空手を始めて9カ月。小学校1年生としたら強くなってきた。そして耐えることも、やり返すことも経験して来たから
いじめには抵抗力もついてきたことでしょう。学校で、いじめという言葉を気にしないですむようになってくれればという
気持ちでここまで指導もして来ました。今年の7月、暑い盛りに、すすき野小学校の体育館で内受けが出来ず、
泣きじゃくっていたのを稽古を中断し、体育館の外でなだめたこと。 自分より小さな子供のパンチを受けて、痛さよりも
びっくりして泣いていた姿。 女の子の蹴りを顔に受けて泣いていた姿。 そんな日々ばかりが頭を過ります。
何度も何度もいろんな壁がありました。 でも、どんなことがあっても、翌日には、いつも明るく、笑顔でいる1年生。
この先、どんなことがあっても何とかやっていけるのではなかろうかと、ほのかな期待を込めていつも看ています。
短期教室は1月3日から始めたので今日が始まりという感覚ではなかったのですが、多くの子供たちにとっては、5日の
今日が稽古の初日。 そんな初日にまた、この子の泣き顔を見ました。
泣いても何も始まらない。だから打ち返せ。やり返すんだよ。 という思いで見ていたためか稽古が終って泣いてるこの子を
膝の上に抱えて話しているうちに、こちらも涙がでそうになりました。
本当に強い全日本クラスの四年生のミットを持つだけでも大変。その彼のパンチをみぞおちにくらっては泣いてあたりまえ。
なので彼とスパーリングをした三年生も泣く寸前。 しかし、こんな上級生に巡り合えた幸運を感じて欲しい。
こんなにうまく、そして強い四年生は、廻りを探してもいません。 そういう相手が自分を強くしてくれていることを分かって
欲しい。 心を鬼にして、叱咤激励をするのが私の役目。決して涙目は見せないようにしないと。
でも子供たちのがんばる姿には心が動いてしまうのです。