2010年2月17日の藤沢氏(外資系金融トレーダー)の見解に以下のようなものがありました。
「理・工学系で日本の最高峰といわれる東大理1の学位取得10年後の平均年収は約880万円、医学部卒業生の平均年収は
1,600万円以上。しかも理1卒業生は会社経営者などの非常に少数の成功者が平均値を釣り上げているが、大多数は
500万円~700万円しか稼げない。また約5%が東大に行ってまでワーキングプアに身を落とすことになる。その点医学部
卒業生は平均年収の高さもさることながら、そのバラツキの少なさは注目に値する。悪くても1000万円ぐらいは稼げるの
である。つまり、医学部の方がリスクも少ないのである。リスクが小さくリターンも大きいなら、それを選ばない人はいない。
このようの考えれば「なぜ田舎の国公立医学部は東大より難しいのか?」という問いは馬鹿げているように思える。
その証拠として、東京医科歯科大学などの首都圏の医学部は、東大理1よりもはるかに難しい。以上のように、将来年収の
期待値を考えれば、日本の異常な医学部人気も、標準的なファイナンス理論の枠内で全て説明できる。偏差値の高い高校生
が医学部に進学し、親もそれを勧めるのは、要するに金なのである。また、結婚市場においても、医師の強さは突出してる。
いわゆるイケメン/ブサメンによる二分類で、ブサメン側にカテゴライズされる医師でも、かなりの美人と結婚するケースが
多数観測されている。その点、同じ側に分類される東大理1卒業生で年収500万円のエンジニアがかなりの美人と結婚する
可能性はほぼ絶望的といっていい。美人という限られたリソースの分配もやはり医師に集中しているのである。これでは
偏差値の高い理系高校生が、理学部や工学部に進学することこそ異常な行動であろう。ところで、美人と結婚したブサメン
医師の子供が、お母さんの容姿とお父さんの頭脳を受け継ぐかというと、実際にはその逆が驚くほど多い。つまり、お父さん
の容姿とお母さんの頭脳を受け継いだ子供が生まれるのである。そんな子供が適齢期になると背中にNの字がついたリュック
を誇らしげに背負い、中学受験にはげむというわけである。むろん、お母さんの頭脳を引き継いでいるので全く出来が悪い。
いきおい医学部入学のために何年も浪人することになる。これでは貴重な教育資源の浪費ではなかろうか。」
このコメントを書いた藤沢氏は医者になるまでの苦労とその道のリスクに目が向いていません。医学部を卒業するまでに親が
投資をする額と人生で一番輝いている青年期に脱落してしまう秀才達の数が年間1100名もいることが、この道の大変な
リスクであることを知らないようです。 多くの学生と、これから医師の道を進ませようとするご父兄様には、このことは
最低限理解して、それでもあえて進むのどうか判断して頂きたいと思います。
世界の人口が19世紀から飛躍的に増加してます。 医学、科学、化学、薬学の進歩の賜です。 帝王切開も日本では
1852年に初めて行われました。欧州も19世紀から。しかし当時は80%の妊婦は亡くなられてます。その後の進歩でかつて
は亡くなっていたはずの命が助かっています。ワクチンも開発され、多くの命が救われました。医者になる人はそういう
人の命を助けるという志がなければならないと強く思います。