「お母さん、ぼくいくつだったっけ」と言ったのは中学生のころの長男。 何とも幸せな子供かと思った
のと、また同時に、大丈夫かよこの子は。と口には出さず様子を眺めていたものです。
赤ちゃん椅子に座って離乳食を食べる時も、食事中に寝てしまうような、良く寝る子でした。
それは今も変わっていません。大学4年になっても休みの日は昼過ぎまで寝ています。
国公立の医学部を目指し1浪をして挑んだセンターでミスが出て85%、これでは国公立の医学部には
手が届きません。 いや琉球大学や、高知大学、佐賀大学なら可能かも。しかし佐賀は偏差値が
高くない割に合格するには壁があります。なぜならば理科の科目が他の大学より1つ多いという事実。
どんな人が受けるんだろうと思えるほどです。 佐賀大学の医学部は全教科に均等な学力を持って
ないと合格には至りませんが物理、化学、生物の3教科が得意な学生には適しています。
先日、子供にどんな勉強をさせたらいいのでしょうと質問されたのですが、よく分かりません。
その子の特性があるからです。 但し、一つ言えるのは理系でも国語が大事だと言う事。
もちろん数学、物理、化学が得意でなければ医学部はとっつきにくいものだと思いますが、それでも
国語が出来ないと合格ラインには近づかないように感じます。物理も数学も医学部の問題は
日本語で書いているのにその問題の意味が分かりにくいのです。文章を読んでも何を聞いているのか
分からなければ答えもおのずと知れたものとなるでしょう。 では子供のころからどうしたらのでしょう。
私のお勧めは幼稚園、小学校の低学年ではもちろんお母さんとの読書。幼いころから文字を通して
空想する習慣をつけることが大事です。 それと何より机に向かう根気を養う事と体力を作る事。
勉強は体力です。 身体が病弱では中学から高校以降の長時間の勉強について行けません。
そして何より寝る力。 寝るのも体力が必要なのです。 寝ることとは深く寝ること。 浅い眠りではなく
地震があっても起きないほど図太く寝る子であって欲しいものです。お風呂に入るのもゆっくり肩まで。
カラスの行水ではなくお風呂でゆったりすることで病気にもなり難いのです。体温が高い状態を
維持することで免疫力を向上させているのでしょう。
今の日本の受験は冬です。インフルエンザが流行る乾燥した冬場に初めて体力と健康な体に感謝する
ことになるのです。
幼少から低学年のお子様をお持ちのお母さんには是非、子供と一緒に本を読む習慣を作ることを
お勧めします。そして根気を養い、体力を維持することに努める。 あとは良く寝て、のぼせない程度に
長くゆったりしたお風呂。これらのことが意外と大事だと思い子供を育てて来ました。
このまま順調に行けば2014年に5年生、15年には6年生、そして16年には漸く国家試験。
果たして、ここまで行きつけることやら。小学1年生の時に医者になりたいと言って17年が過ぎました。
いったいいつなのだろう。 その夢は実現するのだろうか? 親心はまだまだ揺れていて、1年という時間
の立つのがこれほど遅いものかとやきもきさせられています。うちの富士山はまだ七合目なのですから。