今どき、小学校4年生で学校を中退する人はいない。 それも米相場に父親が手を出して家と土地を売りに出して
しまうなど耳にしたことがない。 小学校2年生の時に、その父親が単身、田舎から都会に出て、小学校4年生の
秋に9歳で学校を辞めて、都会の火鉢屋で小僧として働いている子供は平成の世の中ではいないはず。その後
3か月ほどで自転車屋さんで働き、17歳までそこで働いた。その後セメント会社の運搬作業員を経て、電燈会社
で働くようになった方がいる。 その後22歳で結婚し、7年間で会社に辞表を出し、24歳で自分の会社を創った。
今、その人の奥さんが書いた自伝を読んでいます。 井植むめのさんと言います。のちの松下むめの。幸之助さん
の奥様です。 経営の神様のことは多くの方が知っておられます。 しかし奥様のことは、あまり知られてません。
この方あっての幸之助様。 明るくおおらかな人。 明治の人。 素晴らしい心を持った人でした。
その方の兄弟が創った会社が三洋電機。 すごい家族、親せき一同です。 「難儀もまた楽し」 ・・・ 松下むめの
これを読みながら「夢を育てる」 ・・・ 松下幸之助 を読んでいます。 同時に読んでいるとお二人の様子がうかがえる。
今から100年ほど前のご結婚。 幸之助さんが生まれて今年で120年。 その記念に出されたこの本を大事に読ませて
頂きました。 過去の記憶をたどり、それぞれの未来の記憶を頭と心に鮮明に描いて来た生きざまを参考に自分の歩みを
進めて行こうと思った次第です。 何を考えているか、何を知っているか、そして何を信じているかなどどうでもいい。
大事なのはこれから何をするかなのだ。 トップであるか、ビリであるかは関係ない。 それが自分の道であるのかが大事。
当たり前のことを、バカみたいにちゃんとやって活きてやろうじゃないか。 その一手、その一歩から人生は始まるんだ。