2014年11月30日 12人組手完遂が一人、20人組手を完遂した人が二人出た。
マエダさん、ヒラさんはともに極真空手に携わって20年を超えている。 ハタさんは他流での経験者。
今日という日が、そんな三人にとって、そして、そこに居合わせた多くの人にとって、心に残る感動の
日であったことは間違いない。 手抜きの組手では意味はない。 だから失礼のないよう精一杯あたるよう
対戦者には伝えて、この日を迎えた。 5人目で山が訪れる。 そして10人目で無理ではないかと思わせる。
15人目でトンネルに出口が見えてくる。 18人目で行けそうな気になる。 20人目で声援が背中を押してくれる。
セコンドの子供たちの声援は心に響く。
タイマーの音が歓声で聞こえない。 山を越えた。 苦痛の表情が安堵の顔に変わった。 拍手と声援が暖かい。
無心の三人の姿は、そこに居合わせた人に感動を与えた。 今回の連続組手には他県からの応援で対戦も
組ませて頂いた。 Kさんに感謝だ。
20人組手は、半年前に伝えていた。 1か月を切るころになるとナーバスになっていた。 弱音も聞こえて来る。
それが人間だ。 正常な人間なのだ。 それでいいのではないだろうか? みんな弱い。 本音は弱い。
それでいい。 そこから逃げなければ、それでいいじゃないか。
この「逃げない心」を今日はこの三人が示してくれた。
そこに居合わせた子供たちも何かを感じただろう。 どうだったと野暮なことを聞くまでもない。
久しぶりに、2時間半があっという間に過ぎた。
全身に負った青痣が黄色くなって、やがて消えていく頃に今日の非日常的な感覚は薄らいで行く。
しかし、20人組手をやり終えたという結果だけは消えることはない。