問題はこういう事にある。
これが自分の能力だと思い込むように努力した気配があったかどうかだ。
私が問題視するのは、こういう微少な、僅かな表情や仕草から読み取れる
その時の子供達の心模様にある。
自分の能力は、もうここまでと勝手に思い込んでいたとしたら
そして小学生の内から、そにような思考回路を創り上げてしまっていたと
したら、それこそ、その子の将来がどのような物に成るかは手に取るように
分かってしまう。
本当はもっと出来たはずなのに、「まあいいや病」に冒されてしまって居る子供は
いないだろうか?
自分は分かっているけど大変で出来ない素振りをしていたら、その場をしのげる
と自分に言い聞かせる「出来ない素振り病」にかかってはいないだろうか?
そんな目線で子供達の心をつぶさに捉えては、注意し叱るようにしている。
これを放置していると出来るものも、出来なくなってしまう恐れもある。
しかし、これらは全て自分たちの心の中では何となく分かっていること。
「ぼくには無理」を言うには30年早過ぎる。
何かを信じている人は強い。
何かを信じている人は輝いている。
勝手に間違った想いを引っさげて未来を棒にふることはこのクラブではさせない。
未来を信じて、真っ直ぐ前を見詰める。
そんな才能を1人1人の子供達の心に開花させてあげたい。
した事への後悔より、しなかった事への後悔の方がずっと心に残るのだから。
もう少しやってみるのか、やめるのかは自分で決めるもの。
私のやるべき事は、そのことを噛み砕いて伝えて、背中を押してあげるだけだ。