日々悩みながら、先の見えない道をギリギリの判断と勇気を腹に据えて生きてきた人がいる。
取るに足らない出来事に励まされ、些細な事に思い悩んで生きてきた人もいる。
心が定まるまでに他の人より時間を要したと思い悩んでいる人は少なくない。
今日の大袈裟な悩み事も明日になってしまえば大した事ではなくなるのに。
ガラスのような繊細な心の人も
大木のような図太い心の人も
へりくだる人も
柔和に生きる人も
傲慢なプライドのかたまりの人も
平凡な人も
失敗のど真ん中にいる人も
偏見と妬みのぬかるみに生きる人も
その多くはピラミッドの真ん中から下に生きて上を向いて羨んでいる。
今日という一日は、気の遠くなるような奇跡の積み重ね。
一人一人に平等に起こる偶然が運命を揺り動かして今日という一日を創りあげている。
地べたを這って歯を食いしばれ。
仔羊がライオンのように逞しくなるまで。
君は咲いてるだけで人のためになっている。
君は腐っているだけで世のためになっている。
苦難のどん底であえぐ君には価値がある。
生きてるならそれだけで価値がある。
信頼していた旧知の友の裏切りに出くわしたとしても。
それでも今日という日は価値はあったのだ。
明日にはこの日に繋がるまったく新しい一日が訪れるのだから。