お金の話はやはり低次元の話だ。
でも確かにお金がないから苦労することもある。
子供達の学費、住まいのこと、そしてたまの食事会やお付き合い。
世の中の夫婦喧嘩の多くは、このお金にまつわることが少なくない。
だから、貰えるものは貰っておかないと損だという気になる。
歳を取ると尚更かもしれない。
介護保険料を払ってるんだから、介護をどんどん受けなければ損だという。
そんな言葉をよく耳にするし、ある程度理解も出来る。
昔の日本人は教育レベルは今のそれよりも低かった。
でも精神の浅ましさはなかった。
だから、心が腐らないようなことはことくらい決めておかねば。
その一つは、「何かの選択がある時には得をしようとはおもわないこと」
そんな他愛もないことかもしれない。
子供の教育と同じで、あまりに子供にベッタリせず、子供の失敗にも距離を保つ事。
あまりに近づきすぎて、毎日一緒にハラハラドキドキしすぎると子供はいつも
親の顔色を伺うようになり、親に助けを求めるようになる。
最後は親に泣きつけば、いいよ、いいよと回避策を授けてくれさえする。
これでは性根の座った子供は育たない。
子供を育むとは、ある適度の距離を保って見守るに限る。
お金の乞食根性は、教育の仕方にも出てしまう。
だから何事も頓着し過ぎず生きて行きたいものだ。