今日は第111回医師国家試験の合格発表があった。 合格率は過去10年では最も低く88.7%だった。
受験者総数は過去最高の9,618名。その内8,533名が合格。 過去3年で見ると女性の合格率が上がり
男性の合格率が下がってきている。 とは言え男性65.5% 女性34.5%である。
国立大医学部が43校、公立医学部は8校、私立医学部は30校 合計81校で約5万人の医学部生がいる。
その中から毎年、約8,500名が医師免許を取得することになる。
小学校4年生から塾に通いだし約15年間勉強をし続けて医師免許を取得できたとしたらそれは早い方かもしれない。
体力、精神力の世界なのだからひ弱ながり勉君では到底合格できる試験ではない。
そして医学部を卒業したのに医師国家試験で不合格、俗にいう国試浪人になってしまうと悲惨だ。
東大医学部卒の国試浪人の合格率は40%、全体でも54.3%と二人に一人しか合格しないのだ。
いずれにしても今日の8,533名の合格の裏には1,085名の不合格があって、この不合格者の内
翌年受験するのは約800名であり、その内約360名は更にもう一年浪人となる。
世間では8,533名がスポットライトを浴び、360名は簡単に抜け出すことが出来ない闇に埋もれてしまう。
約3.8%は医学部を卒業しても医者にはなれず喘いでいるのだ。
この事実を直視し、残りの96.2%に入る為の努力を怠ってはならない。
宇宙の真理を究めるには、人間の知識や試験など取るに足らないほど微小なものに過ぎない。
知識が完成したと思った途端、成長は止まり東大医学部卒でも医者になれずに世間の闇を歩く
ようになる。それが分かったならば生涯まだまだ未完成だと思い、学び続ける姿勢が欠かせない。
この教訓を私はこの空手クラブの子供達に伝えて来ている。
「常に学び、常に集中する姿勢」 がこの96.2%に入るのだ。
この空手クラブでは長男を医者にした経験から「勉強をしてから空手に来る」ように促している。
小学校高学年の子供は学校や塾の成績が落ちた場合、子供には空手をさせる前になぜ落ちているのか
聞き取りをさせてもらいその分析をしている。 空手で礼儀を覚え、それをわきまえるのは当たり前。
ここではそれらしつけに加え、勉強方法の習慣、集中する習慣の体得を目指している。