6月16日 カナダ エドモントンで行われたボクシングの試合後、ティムヘイグという選手が
亡くなりました。34歳でした。 何度もダウンした結果、試合後の病院で息を引き取りました。
今日、中高生の部活の事故の統計を目にしました。運動部活動における競技別の死亡、重度障害
発生頻度として文科省が出してる資料で10万人あたりの件数で出ていた。そこで見てビックリ。
自転車がダントツでした。②〜④は予想に近いものでしたが、野球、バレーボール、バスケットボール
がなくてハンドボールがきているのも意外でした。
①自転車 29.29件、②ボクシング 18.13件、③ラグビー 7.30件、④柔道 4.81件
⑤器械体操 3.66件、⑥水泳 1.08件、⑦ハンドボール 1.02件、⑧剣道 0.63件
キックボクシングやボクシングはパンチで脳を揺らしてしまうから危ない。中高生が今は症状が
出て居なくても20代、30代でパンチドランカーのようになっては大変なこと。ラグビーは首、脊髄を
損傷するケースがあってアメフトと同様に相当注意しないといけない種目です。柔道は大外刈りで
後頭部を強打して死亡するケースが約半数。柔道の事故は寝技ではなくてこの大外刈りがダントツ。
さてさて、空手はというとなかなか大きな事故の報告を聞いた事がありません。一見、危険な種目
のようで実は重大な事故が少ないのが特徴です。これはボクシングと違い顔を叩かないからかも
しれません。またむしろ護身術として自分の身を守ることを教えているので、擦り傷や打撲はあれど
重度障害に至らないのです。最近、キックボクシングをやる子供もいます。しかし、個人的には
非常に危険ではないかと感じてます。子供達の脳はまるで豆腐のようなもので揺らしてはならないのです。
柔道でも強く揺さぶられて静脈が破れる加速損傷がおきて急性硬膜下血腫を発症することもあります。
重大な事故の少ない空手ではあるものの6月、7月は子供達が活発に動く季節なだけに、
改めて注意喚起し安全に空手道の習得に励んでもらいたいと思います。