昨日は神奈川県支部の昇級審査会でした。
参加者の真剣な眼差しは何物にも代えがたいものでした。
毎回、三ヶ所で審査会を行い、その最後の締めの言葉で、こんな話をしました。
「一人一人の人生は、良いことも悪いことも必ず半分半分起こるからね。空手は厄落とし。
辛いこと、やりたくないこと、そして怖いことにも耐えて稽古に励む。その事自体、それが厄であり
その悪いことを先食いしてると考えれば、あとは良い事だけが残るものだよ。」と。
一人で生きていると勘違いしてる若者が少なくないこの世の中。しかし何らかの形で他人と
関わりを持ちつつ社会の恩恵を受けている子供達に、その有難みを悟って欲しい。 そして
恩に報いる子供であって欲しい。 自分の好きな事だけしか興味がなく、他人の事は気にも
掛けない生き方よりも、社会のため、他人のために、嫌なことでも進んでやり遂げる人、
迷う人に手を差し伸べる人に育ってくれることを願い、そのことを悟るきっかけになればと
心を込めて話をしています。
君はたった一人で生きている訳ではない。
そして、君の生き様が誰かの役に立っていると伝えてあげよう。
そう思えば、ただそれだけで人は生きていけるものだ。
そんなことを思いながら真剣な眼差しの子ら一人一人の心模様を眺めていました。