苦労の日々
子供は成長し、いずれ親元を旅立って行くものだ。 幼稚園で泣いて帰って来た日の事も 学校を早退し、熱にうなされながら寝込んでた日の事も 中学受験で第1志望校に落ちて第3志望校に行く事になった日の事も 浪人生となって目標の大学の合格発表に涙した日の事も どれもこれも、昨日の事のように思えてしまうもの。 あなたの命に代えても、それでもその子が欲しいですかと言われれば 誰もが、「もちろん」ですと答えるはずだ。 親の子離れは、辛く耐え難い。 でも、あえて子供と適度の距離を保って 子供を客観的に観なければならないのだ。 子供が泣こうが駄々をこねようが 後ろを振り返ってはならず、「ヨシヨシ、さあおいで」と甘えさせては その子の為にはならない。 何を見つめ、何を喜び、何の為に汗をかき、何故泣いているのか遠くで眺めていよう。 苦しい中で人は成長し、苦労の日々が本物の人を作り上げてくれると信じよう。 子供達よ、さあ外に出よう。世界を観よう。そして真実を見よう!
公立中高一貫校を目指す
先日、中学受験をした生徒が挨拶に来てくれた。県立相模原中に受かったという。 素晴らしい。中高一貫狙いの受験というと、私立しかないと理解している人が多い。 しかし、公立の中高一貫校は狙い目だし、そこから医学部受験という道は親としては ありがたい。 もちろん公立なので高校生まで授業料は0円。 その他、教科書代金 制服、修学旅行費用なども入れた中学、高校6年間の費用は1,213千円。 月で計算すると 17千円ほど。 それに引き換え私立で6年間過ごしたとすると5,054千円。約4倍の費用 がかかってしまう。 ざっと見て月に70千円。 公立の中高一貫校に入ってくれたら親はどれほど肩の荷が下りるだろう。 何故なら、実際にお金が掛かってくるのは、その先の大学生になってから。 ならば、小学生のうちに公立中高一貫校について調べておくべきだ。 たまプラーザ、あざみ野、青葉台からの通学を考えると、市立南高付属中か 県立相模原中、市立川崎高付属中、市立横浜サイエンスフロンティア中だろう。 但し、調査書提出がある。これは国語、社会、算数、理科、音楽、図工、家庭、体育の 学習の記録だ。 つまり偏った勉強ではなく、全てに真面目に取り組まねばならないのだ。 破格に費用が安く、しかも医学部を狙える、この公立中高一貫に合格したことは大変な 親孝行な事。また来年もこの関門を突破してくれる生徒が出て来てくれるだろう。 空手と受験は両立出来るという事を、これからも実証してみようと思う。
あの子も、この子も
卒業式が終わり、元気いっぱいの一年生が加わる心弾む季節になった。 街に若葉が溢れるように、子供達の元気な声はどことなく春めいている。 卒業式の貴重な別れの経験を重ねて人は成長して行く。 そして新しい出会いにワクワクし、戸惑いながら人は成長して行く。 子供心に「4月になったら」と期待し、あれも、これもやってみたいと 密かに、小さな挑戦をしてみようと思っていただろう。 新しい自分に 掛けてみたくなる季節。 この子供達が無理なく新たな可能性の扉を 開く事が出来るように、この空手クラブも取り組んでみたいと思っている。 年長さん達が一年生になり、六年生が一年生になるこの季節。 ワクワク、ドキドキのそれぞれの夢の実現を応援したい。 この子供達が生まれた時、親御さん達は涙が出るほどの感動を味わった事 でしょう。その子が歩いたと言えば喜んで、何かを喋ったと言えば目を細める。 そんな毎日を子供達はくれました。どんなに貧乏しても、どんなに仕事で嫌な事 があっても、生きる元気をくれたのは、この子供達。 テストの点が悪くても、学校でイタズラばかりが目立っても、この事は忘れまい。 どんなにひどい目に出あうとも、あの子も、この子もみんなに元気をくれる為に 産まれて来た子なのだと思い知る。
子供の自主性
最近の親御さんを見ていると、我が子に甘い方が増えたように感じられる。 更に困った事に、そういう親御さんに限って、その自覚がないのだ。 子供の自主性を尊重していると言うことらしい。だから子供がやりたい事を させてあげたいと言う。 しかし、それで本当にいいのだろうか? 子供と言うのは、その時々で言うことは変わるもの。友達や兄弟に影響されて しまうもの。 それが子供というもの。つまり子供の自主性を尊重しているという 親御さんは、安易に子供の好きな事をさせてあげることで親の責務を果たせたと 勘違いされているよう思えてならない。そうだね。そうだねいいよ、いいよ。 だけでは決してその子のためにならないし、その子が成長して世間の荒波に出く わした時に、仕事に行きたくないから家にいるよとなっても、いいよ。いいよ と容認するとしたら、子供の将来を見据えてこなかった親御さんの責任だと言っても 過言ではない。 この空手クラブは、きちんとした社会人を育てる場である。 挨拶や返事、姿勢は、その子の心を表す鏡。 そこに手を加えてその子の習慣を変えて あげねばならない。すごく時間のかかる面倒なことだけれども実は今の日本では このようなことが大事なのではないかと常々思っている。