今年もあと少し
今年も余すところ、残り5時間。と言っても受験生と受験生を持つご家庭では、そんな悠長な 事は言ってられません。第4コーナーを周り終えて、直線コースでラストスパートです。 中学受験。長男がその道を通ったのはもう17年も前の事。家族でインフルエンザの 予防接種をして、年末年始の娯楽も控えて2月1日に備えたものでした。 マガジンとジャンプが部屋に山積みになっていた漫画大好き学生だった頃、バガボンドを 何冊捨てさせたことか。捨てても捨てても減らない漫画にはほとほと呆れました。 最後には好きにしなさいと、こちらが諦める始末。今から思えば、そんなに漫画を読んでいて よく医者に成れたものだと不思議に思っています。 さて、この空手クラブは、口すっぱく勉強しなさいという変わった空手クラブ。 世の中がどれ程変わったとしても、来年もそこだけは変わらないでしょう。 最後に、この一年、空手クラブの方々が無事に過ごされた事に安堵し、自らの務めをお粗末 ながらも、つつがなくやって来れました事に心より感謝申し上げます。 怠りなまけて、気力もなく100年を生きるよりは、しっかり1日1日を精一杯生きる方が どれほど素晴らしいだろうかと、来年もまた前を向いて子供達に語って行こう。 一年間、多くの方々のご愛顧に心より感謝申し上げます。誠にありがとうございました。
いじめられっ子
「僕は子供時代、痩せて居て、虫のような顔をしていました。」 「非常に小さく身体も弱かった。学校では馬鹿にされて、いわゆる いじめられっ子でした。その思いが根強く残っています。」 「家へ帰ると母が待っていて、お帰りという代わりに『今日は何回 泣かされたの? 』と聞く。僕は指を折って一回、二回と数えて 今日は八回だあと、ベソをかいて答える。それが日常だったのです。」 「そんな時、母親が過保護だったら、僕も甘えてしまって負け犬のまま 終わってしまったでしょう。」 これはある有名な方の幼少の頃の記憶です。 その方のお母様が、その人を創ったのかもしれません。 お母様の口癖は「我慢しなさい。」でした。 我慢して我慢していじめに 耐えているうちに、中学生になり高校を卒業する頃には趣味の漫画のかたわら 医学の道を歩み出そうとしていました。 「東京に行って漫画を書きたい。でも宝塚に残って医者にもなりたい」と悩んで いた時に、お母様は 「本当に好きなのはどっち」と聞きます。 「本当は漫画が好き」と答えると、「あなたがそんなに好きなら東京に行って漫画家 になりなさい」 と迷う息子の背中を押してくれました。 手塚治虫という漫画家はこうして生まれました。 多くのいじめられっ子が、いつかは羽化して、手塚治虫に成れますように。 明日は今年最後の空手の稽古。 ただただ、そんな事を願うばかりです。
理屈じゃない
昨日は久しぶりに浜井会長と会長を慕う仲間達が集まる飲み会がありました。 毎度の事ながら焼酎がいくつ空いたことでしょう。 会長とk先生とは、もう7年もそんな関係を続けています。その間に気の置けない 人達が集まってきて、極真の昔話やこれからの新たな展開の話に花が咲きます。 人間は理屈をこね出したら上手く行かなくなり、関係がこじれてきます。 一緒にいて楽しい人達は理屈じゃない。 そんな人達とは前世でも繋がっていたのかも知れません。 k先生が言ってました。 また来世も宜しくお願いしますと。
心に灯をつける
今日は平塚の清武会トーナメントでした。勝敗は時の運。勝って驕らず負けてく腐らず。 女子中学生が優勝、小2男子が4位。それ以外もみな善戦し、終わったすぐ後に腹筋を やってる4年生。「何をやってるの?」と聞いたら、次の試合で絶対に勝つためだという。 そして、試合の日でも稽古は変わらずいつもどおり4カ所で行いました。 試合に勝つには、あれをやって、これをやってと指導して来ました。しかしそれは、そろそろ 卒業しなければ。本当に強い人は自分で考えている。自らが、どうしたらいいかを考え自らが やろうとしている。 そんな道場でなければ。そうだ、一人一人の心に灯をつけてみよう。 年少さんには年少さんの心に。60歳台の方々にはその年齢の方々の心に。
忘年会
一昨日の土曜日は空手で一緒に汗を流す大人の人が集まった忘年会でした。毎年子供達中心の クリスマス会を開いて来ましたが、今年は趣向を変えて一般部の方々のみとさせて頂きました。 日頃、5つの道場に分かれて稽古をしているので初めて顔を合わす方々も何人かおられました。 そういう意味ではこの会を開いて頂いた「あゆみ&としひろ」の名コンビに感謝しきりです。 週末に子供達が風邪をひいて看病のために参加出来なかったり、日程自体がそもそも 合わなかったりして、一般部の全員が顔を合すことは出来ませんでした。残念! しかし、このご縁、改めて大切にさせて頂こうと思いました。みんなのいい笑顔、いいね!
新石川のシェルター
平成30年も残すところあと1ヶ月。今年を振り返るとなんと自然災害の多い年であった 事でしょう。今後も南海トラフ地震や元禄型関東震災なども起こり得ると言われています。 空手クラブの子供達とそのご家族の将来のために防災意識を高めて行きたいと思います。 そんなことを思いながら今日も神社や体育館、道場などで、いつもと変わらない稽古を 行いました。この子達をどうやって守れるだろうか? ご縁を頂いた空手クラブの子供達の 将来の為に今、何が出来るだろうか? 大袈裟ではなくいつもそんなことを考えながら指導を 行ってます。だからどんなに人数が増えても一人一人の子供達の名前は忘れる事はありません。 あざみ野に近い新石川本部はエアコン、シャワー、テレビ、wi-ti、毛布、エアーベッドもある。 何より地下1階だから広いシェルターに早変わり。 真夏の蒸し暑い日に凍てつく真冬を想って 創った本部スタジオを、いつの日か多くの人達の為に役立てたいと思っています。 来年の5月1日に新たな年号になっても浮かれないよう足元を固めて行かねば。