空手クラブ会員の方の話ではありません。知り合いの方の実際の話です。
家を建てている時に旦那さんがなくなってしまったので高額の保険金を受け取る
事になり、合わせて住宅財形で組んだ高額な家のローンはなくなった。それに
旦那さんは学校の先生をやっていたものだから結構いい金額の共済年金を毎月
もらうことになった。世間から羨ましがられ自らも苦労せず生きる事が出来た。
子供達は小学生から、ともに寮住まいをさせ広い家にその奥さんだけが残った。
10年が過ぎ、20年もあっという間に過ぎ、奥さんは60歳を迎えても悠々自適の
生活は続いた。それから10年、上の子供は事業を立ち上げ商売を広げ、下の子供
はアメリカに渡って自分で仕事をした。 我が世の春を迎えていた70歳頃になって
転機が訪れた。息子達の仕事が上手く行かなくなり、母親のお金をあてにするように
なった。高齢の母親に一緒に住む事を持ち出して来たのだ。母は近くに居た長男一家と
住む事を決め、広い家と土地を売却し、そのお金を長男の事業負債に当てがった。
母は一文無しとなって長男の家に転がり込んだ。ところが、六畳一部屋で暮らす老婆
に長男の嫁は辛くあたり食事も1人だけ別となった。金も家もない老人に誰も手を
貸さなくなった。今、その方は79歳。。友達を頼り間借をしている。
今更、子育てを間違えたと言っても、子育ての実感がないと言っても仕方がない。
ただ、甘やかしとあぶく銭は人生を狂わすという事だけは間違い無さそうだ。