裏山の林の中に寝そべって真っ青な空をボーッと眺めていると
宇宙は生きていて、私は地球のその中の一つの米粒ほどの生き物
のように思えてくる。そんな事を考えながら、ゆっくりと息を吸う。
まるで宇宙の命を吸いこんで、その命が体内に充満するかのごとく
時を過ごしてみた。ゆったりとした時間が過ぎていた。
ここは家からバイクで1分。自主トレと一人リフレッシュの場所。
何だかコロナ自粛、コロナ感染の世の中に浸っていると気疲れと
本を何冊も読んだ後の目の疲れで気が重かったのに、その気怠さが
消えていた。今日、読んだ本は16年前に亡くなったキャサリン・
キューブラー・ロス医学博士の本。死に際から蘇生された数多くの
蘇生患者から聞いた話をまとめた本には、息を吹き返した人達の
体験には3つの共通点があると書かれていた。
その一つ目は、息が絶えた人はまず自分の肉体が見えた事例。
日本もアメリカも同じような話だ。俗に言う幽体離脱を経験する
らしい。二つ目は、先に亡くなった愛すべき人達が側に居るのを
感じた事例。三つ目は、なんとも言えない慈愛に満ちた光に包ま
れていたというのだ。彼らはこうした死後の体験をした後に息を
吹き返した。このロス博士は死後の世界はあるという。そして死に
のぞんだ子供達には「あなたはこの世に繭を残して蝶々になるのよ」
と教えてあげていた。安っぽい宗教家が言うのではなくアメリカの
複数の大学から名誉博士号を授与されている女性医学博士の研究は
事例に裏付けされているから力強い。
愛した人と再会出来る。親、兄弟、姉妹や友達に再会出来る。そういう
死なら怖くない。どうかこの話が、コロナの際に居る看護師さん達や
死が迫っている病人を持ったご家族の方々の目にとまりますように。