DeNAを戦力外になった藤井秀悟投手の記事が出ていた。
2013年8月下旬に左肘靭帯損傷後は1軍登板がない藤井投手。
この藤井投手は11月に計2回にわたり行われる12球団合同トライアウトへ準備を進めているという。
もうトライアウトの時期なんだ。
「トライアウトに向けて頑張っているが現状は厳しい」。
「プラスとマイナスの気持ちの振れ幅が大きいこの時期、プラス思考の僕でさえ苦戦している」。
「苦しい立場になってからも腐らず諦めず一日一日を悔いのないよう過ごしてきた」。
「だから、戦力外になってから必死になったという感覚は薄い」。
「ジョグは、走っている間、色々考えてしまう。今までのこと、これからのことなど…」
「悔いなくトライアウトを受けられるように0%になりつつある現状を1%でも可能性を上げられるよう
残りの時間を必死に頑張りたい」・・・・・ 藤井投手コメント。
先日、プロ野球選手になるために小学生のころから頑張ってきた人たちがドラフトに挑む姿を番組で
追っていた。 ドラフトにかかるだけで涙。過去を振り返って涙。 天にも昇る気持ちは本人より家族
の方かもしれない。 そんな番組を最後まで観てしまった。 でもそんな絶頂期は長く続く訳がない。
今週26歳で戦力外通告を受けた選手がいた。 私は「良かった26歳ならまだやり直せる」と直感した。
やり直しは早い方がいいに決まってる。 30歳を過ぎて初めての会社勤めでは厳し過ぎるから。
奥さんや子供の気持ちになると、その選手を応援したくなる。トライアウトで頑張れと言いたくなってしまう。
「バースデー」という番組が毎年11月にある。 トライアウトを追った番組だ。 もうそんな季節なんだ。
野次馬根性をあらわにさせる番組を今年も観てみてみたい。
トライアウトに失敗し、いい年をして人に頭を下げながら営業に精を出すサラリーマン1年生。
戦力外通告から心機一転、家族の為に、トラック野郎1年生になった剛腕投手。
人生の天国と地獄を一度に味わったと思って居る高校野球のヒーロー。
毎日が暗く、この先が不安で、人生悩みの渦から抜けきれないドラフト1位指名だった有名選手。
そんな暗い顔をしてる君にいいたい。 いつまでそんな顔して毎日生きるんだい?
たかが野球を辞めるだけじゃないか。 君は借金をいくら抱えたというんだい?
加山雄三さんは33歳で23億円の借金を抱えて10年で完済。
矢沢栄吉さんとさだまさしさんの借金は35億円、小林旭さんは51億円。しかしそれぞれ完済されている。
そして千昌夫さんはバブルで2853億円の借金。 それが今では借金残額は8千万円ほどに。
何とたくましく生きる力を持っていることか。
そして一旦どん底を経験した人が、その汚点に目を背けずに生き抜いた姿は清々しい。
誰しも自信に満ち、困難を克服するすべを身に着けた強さが顔に現れているようだ。
そう考えてみると「戦力外通告」。
それは、いかほどのものなのだろうかと思えてしまう。