学校や警察に相手にされないと、今は探偵社に頼んで実態を調べるようです。調査費用は1日数万円でも日に3件は
問い合わせがあるとか。「子供に元気がない」、「持ち物がなくなる」というと親としても不安になるでしょう。そして学校が
漠然とした話には応じないとなると証拠を突きつけて白黒はっきりつけるというのが、このパターンです。
私は、ちょっと違和感を覚えました。 子供のこと。学校のこと。それを探偵社に頼まざるを得ないと考えてしまう大人の
発想。私は、こういうものの考え方が、いじめを引き寄せる雰囲気に繋がるのではかと危惧します。悪いことをしたら
その子をしかるしかありません。持ち物がなくなるのであれば学校に申し出て探すしかありません。それは親の責任。
自分の子供が、そうされているなら守るのは親の務めです。私が空手教室で接している子供達に、もしそのような
憂き目に遭っている子がいるとしたら、私も実態を聴かせて頂きたいと思っています。そして自分の出来ることはさせて
頂こうと常々思っています。 昔、うちの次男もよくいじめを受け、鉛筆で突っつかれたり、お金を取られたりの日々が
続いていましたので、それを見つけたおりには、その子の家に行って、まずは相手の親にも話をさせてもらい当然ですが
お金も返してもらい謝罪もしてもらいました。5千円ほどですが子供にしたら大金です。悪いことをしたら謝るのは当然
ですから、それをさせるのも大事なことです。そのまま済ませることは相手の子供にも世の中の規律が分からないまま
終えることになるのでそんな中途半端はよろしくありません。そして、その親にも。私はいじめは大人の問題だと思って
います。なので子供達に会うと言うよりも寧ろ、その子の親に会わねばなりません。また、学校の先生に、期待する
ものでもありません。 大津のいじめの事件はまだ実態調査をやってるくらいお役所は動きが遅いのです。
いじめはなま物。時間を掛けるものではありません。昨年の9月29日の体育大会の出来事を県警が暴行容疑で
学校と教育委員会を捜査したとしても一体誰が喜ぶのでしょう。 今更、何を? 加害者の同級生2名は聴取で
「遊びの一環だった」と供述したようです。今更、何を言うのでしょう? この期に及んで。
私は違和感を感じました。探偵社も、中学校も、教育委員会と県警、そして加害者と被害者の親達にも。
大切な子供が亡くなってから大騒ぎをしている大人たちに違和感を禁じ得ないのです。奇跡の命を軽く見ていた大人
たちに目を覚まして欲しいと思います。
いじめられている君の親へ
いじめをしている君の親へ
いじめを見ている君の親へ 命のメッセージが届きますように。全ては大人の問題なのですから。