涼しさ、寒さを感じると、何だかそろそろまた始まるっていう気持ちになります。 医者が本当にいいのか
それとも要領よく生きる方がいいのか、それは全くわかりません。 幸福に暮らすとは年収や肩書で
計れないものなので。 しかし親として子供の将来を考えた場合、医者はより安定した職業であるように
思えるのです。 しかし子供への教育費から考えると理系より文系の方が安上がり。であれば
文系で優秀な成績を収めてくれて大学を出たら銀行員になってくれるか、はたまた総合商社にでも
入ってくれた方が親としては楽かもしれません。 20歳台では勤務医にはかなわないにしてもUFJの
支店長か、物産の部長、課長クラスにでもなってくれたら勤務医と同等の収入にはなっているはずなので。
ならば、その方がいいに決まってる。でも実際には、そのポジションって意外と難しい。 頭の良さも
必要だけれど体力とお酒の強さや、人付き合いの良さや、機転がきくなど学校で習わないような、その人
の人間性が試される職業なのだ。 簡単に言うと東大を出たから必ず出世すると言う訳ではなく
売れッ子の芸人のような利発さと不屈の精神がいる職業なのかも知れません。理系の我が子は、
間違いなくそんなタイプではない。 それならばコツコツ医学の道を極めてもらうしかない。
そしてまた、今は、こうも思っています。
我が子が小学生低学年だとしたら、どういう道を歩ませるのか? と言えば。やはり医学部です。
しかし一般入試は避けます。 間違いなく付属校に入れて偏差値の難易度を下げた門をくぐらせて
あげたい。 ただひたすらそう思っています。 ならばどこへ。
お金があるなら東海大浦安、東海大相模でしょう。東海大医学部学費が高いのですが20名の内部推薦枠
があるのですから。 偏差値も高くなく医学に触れる、比較的平坦な道があるのです。その20名枠の
85%をこの2校が占めているので、選択肢の一つと言えます。 あとは長野日大、日大豊山、日本大学
(日吉)が16名の日大医学部の枠を60%を占めます。 しかし内部推薦が多いのは断トツで慶応医学部。
慶応の枠は43名ほど。外部から入ってくる一般入試組とは明らかに学力の差があるというのは
もっぱらの噂。でも入ってしまえば同じではないかと単純に思います。 2014年度の慶応医学部の
難易度は駿台、河合、代ゼミの平均で割り出した数値では東大に次ぐ2番目、3番は京大、4番阪大。
つまり慶応医学部一般入試の合格者は開成、灘、麻布、双葉などを出た生徒。つまり慶応の生徒が
高校入試で入れなかった学校の生徒たちなのです。 だから大変狭き門になるわけです。天才の
集まりかも。 内部推薦枠43名との差は歴然。でも慶応医学部には変わりなし。 ならばこの路線が
いいのでは。 日大の推薦枠は15名。倍率・偏差値ともに意外と高いのです。 しかし慶応高校ならば
日吉からは22名、志木は7名、藤沢も7名、女子は5名も。 しかし、一番行かせたいのは慶応
ニューヨーク学院校。 ここは2名しか枠がないのですが理系が10名ほどしかいないのです。 そこで
医学部推薦は2名枠も。 あまり知られていませんでした。 ここは親が日本に住んでいてもいいのです。
穴場とはこのこと。 今、我が子が小学生低学年であったら私は間違いなくここを受験させるでしょう。
その為には英語だけは慣れ親しませておきます。子供の為には、医学部一般入試の苦労はさせたく
はない。これが本音です。 それほどキツイものがあったと我が子の医学部受験を観ていてそう思い
ました。 その長男はまだ4年生後期に在学中。 まだまだ、ハラハラドキドキさせてくれています。
ピークは2016年3月の国家試験の結果発表。 あと2年半で順調にその時を迎えてくれることを
祈るばかり。 土日に出会う多くの子供たちの中で、何人かの子供には、その道の可能性を感じる時が
あります。 そんな時には「大きくなったら何に成りたいの?」と聞くようにしています。
ただ漠然としたもので終わらせるのではなく、より具体的なものにしてあげるために。