人間は運という点で少し植物に似ているかもしれない。 昔、封建時代に生きた人は、植物の様に
その位置に植わっているのと同じだった。 だから人を柿の木のように植え替えることは難しいと
思われていた。
それがつい150年ほど前までの日本だった。 だから何事も天の成せる技なの
かもしれない。 大きなものから受けている恩恵の中に吾々人間は活きている。
そんな気がしてならない。
今日、ある方からメールを頂いた。
暗闇の中を歩き漂う私に、ほのかな灯を分け与えてくれた。
いつも大変お世話になっております。この空手クラブに入会させていただいてから早二年が過ぎました。小学校生活1年目を終え、感謝の気持ちをお伝えいたしたくメールさせていただきました。直接お稽古の時にお会いしてお話しさせていただければ良かったのですが、家庭の都合でなかなか最近は伺うことができないため失礼ながらメールさせていただきます。 去年の今頃は小学校に入学するにあたり、我が子は他の子より背が小さかったり、あまり強くNOと言えない性格なので、学校で大丈夫かな…いじめられないかな…と親としてとても心配していました。入学してからこの1年、やはり男の子ですので色々とありました。お友達に言われたことを嫌だと断ったら蹴られたり、空手を習っているから殴ったり蹴ったりしても大丈夫と変な誤解をされ、一方的にやられて学校から連絡がきたり、ヒヤッとさせられることもありました。
しかし、私の思っていた以上に精神的に強くなっているようで本人は私に出来事を報告しますが、そんなにめげている様子は見受けられませんでした。涙を流すこともありませんでした。この道場で心身共に鍛えていただいていなかったら、しょっちゅう大泣きして学校から帰ってきていたと思います。
世間にはたくさんの習い事があり、我が子もいくつか習い事をしておりますが、この空手クラブに入らせていただいた事が我が子にとって一番良かったと私は思っております。 ありがとうございます。 学校で僕の宝物というテーマの授業があり、みんなの宝物が書かれたプリントを持ち帰ってきたのを見ましたら「空手の帯」と書いてありました。親バカですが、なんだかそれを見たとき嬉しくなりました。まだ1年生が終わったばかりです。これからもっともっと山あり谷あり大変な試練が待ち構えています。それでも心身共にさらに強くなり、自分でその試練を乗り越えていけるよう成長していってほしいなと願っています。
正直、同じ学年の空手の子達と比べると我が子は努力が足りず弱いです。なかなか技も出せないし見ていて何をやってるの!と思ってしまうことも今まで多々あります。でも、ゆっくりではありますが、成長しているんだなと気づかされたのも確かです。かなりマイペースな子ではありますが、どうぞ今後ともご指導のほどよろしく申し上げます。
いずれ子供たちは皆、童心をどこかに置き去って大人になっていく。
この童心を去るとは、やはり社会の縦横の関係の中で自分の立ち位置が分かることなのだろう。
ある頃には分別を知り、身を慎むことも知る。
そして自分の世界を創り出して行くことになる。
私は、この子供たち一人一人の才能が土を割って芽を出し世に出て行くところまで見届けて
あげねばならないと、大袈裟かもしれないが、真面目にそう思って居る。