災害が起こると寄付が集まる。
そして有名人が100万円を寄付したとニュースが取り上げる。
満面の笑みで「被災された方のためになれば」と
鼻持ちならない見せ掛けの人が言っていた。
果たして本当の心はどこにあるのかな?
テレビが追いかけて来なくてもそう言ったのかな?
毎年10億円も儲けている人にとって100万円はどれほどのものなの?
100万円の寄付と聞けばニュースや雑誌が取り上げてくれるよね。
年収が3000円ほどしかない国の人が1000円を寄付するのとは違う。
被災地に物を送ることが絆ですって?
絆は自分の便利や安全保障の意味から結ぶものじゃない。
最後に自分に何かしらの見返りがあるから結ぶものでもない。
それでも絆を結ぶと言うなら。
その人の不幸の人生を、悪い運命のすべてを引き受けねば。
そうでなければ嘘になる。
雨の日も、風の日も
夏の暑い日も、そして凍える冬の夜でも。
その人の運命の全てを受け入れねばならない。
たとえ貧しい娼婦になり下がったとしても
そしてたとえ少額のコインであろうとも
生活費を削り身銭を切って
募金箱に投げ入れたものは
それが本物の絆ではなかろうか。
よもや、その時々の都合で相手を見捨てる生き方や
人としての証を捨て去る生き方などしてなるものか。