空手クラブの子供たちに聞いてみた。
「君たちは何才まで生きるの?」
「、、、、、」
誰もピンときていない様子だ。
それはそうだろう。 今までそんな質問はされなかっただろうし
考えてもいなかったに違いない。
男性だと80歳、女性だと86歳。 これが今の日本の平均寿命だ。
男性の場合、80年のうちに余暇に25年、睡眠に24年、食事に10年も当てることになる。
しかし長い人生で仕事に当てる時間は延べで9年。学校で勉強するのは延べ5年ほどだ。
朝9時から夕方18時迄を22歳から60歳まで働いたとしても、延べで9年間たらずなのだ。
お風呂には延べで約3年、トイレにが延べ1.5年は入っている。
人間にはその人固有の砂時計が体内にあって、砂の量も固有だ。
元気な人でも砂が尽きるまでの命と決まっている。
産まれ落ちた時に授かった砂時計を恨んでみてもしようがない。
砂は着実に時を計り、最後の一粒が落ちる迄時を刻んでいる。
そして砂が尽きたら土に還るだけのこと。
ただ、呆気ない別れには言葉もない。
この4日ほどの熊本の尊い命には言葉が見つからない。
しかしいつまでもうつむいているのはよそう。
今、この砂の一粒一粒を大切に生きねば。
頑張って人の為に生きても一粒。
ぐうたら自分の為に生きても一粒。
同じ一粒か、ならば人の為に生きてみようか?
何の為の80年だったのかと悔やむ前に
動けなくなってベッドの上で横たわる前に
人の為に、人の笑顔の為に生きてみようか?