自分はいつ死ぬんだろう?と悩む人がいた。
大腸がんが見つかった話をその人から聞いた。
滅入っていた。
それはそうだろう。
死を宣告されたも同然なのだから。
悩めば悩むほど気が滅入ってしまうに決まってる。
子供の頃に体験した身内のご不幸のトラウマが蘇ってしまうのかもしれない。
窮地に立たされた時や
気にしていなかった健康が損なわれた時
気持ちが落ち込んでいる時は、周りから隔離され
全ての人に見放されたように思いがちだ。
けど、まったくそんなことはない。
ひたむきに、まっすぐ生きていれば必ずどこかで誰かが観ていてくれる。
今日、そんな思いがふと頭を過った。
仕事の帰りだった。
テレビではオバマ大統領が広島で演説しているニュースが流れていた。
みんな生きている。
きのこ雲の下を生きて今日も広島は生きていた。
終わった人など居やしない。