先日、初めて藤沢に住む長男のマンションに行った。
泥棒にでも入られたかと思えるように散らかって、冷蔵庫の扉も空いたまま。
漫画は相変わらず山積み。 医者は忙しいはずなのに漫画は読むらしい。
医学部受験の時も、医学部卒業試験の時も、ずっと週刊漫画は山積みにされていた。
本人はそれでも自分の目標を達成し続けている。今思えば、この漫画というものの存在は
本人が医者になるためには欠かせない要因だったのかもしれない。厳しい勉強の合間の
息抜きであり、そして緊張を緩和してくれるものだったのだろう。
10年ほど前のこと、医学部を目指していた高校生の頃、英語が伸びず苦労していた。
その頃、よく言ったものだ。「そんな漫画ばかり読んでるから英語の点数が上がらないんだぞ」
そして空手も医者になる過程では、今はやらなくていいからとクギをさしておいた。
しかし、それは誤りだった。
英語の点数が伸びないのは英語の勉強の仕方にある。 それからというもの私自身が英語の
マンツーマン専属講師になって医学部受験のための英語力アップを行なった。 数学、物理は
私を超えていた。しかし英語はまだまだあまちゃんだった。私は完璧な英語力アップを狙った
ので本人は辛かっただろう。でもその甲斐あって英語力は格段にアップしその結果として
複数の医学部に合格出来た。 つまり受験に漫画は不要なのではなく、苦手科目の克服方法が
見出せてないことが問題なのだ。英語とは「非常に簡単な科目であって100点を獲得出来る
科目なのだ」 その事にまだ気づいていない子供達と御父兄が如何に多い事だろう。