涼しい山道も結構だけれども、やっぱり山道には汗が欲しいような
気もする。時には耐えきれないような坂道を登ることがあっても
いいような気もする。 夏がいつもの暑い夏であって欲しいように。
入道雲と太陽の下で、ぬぐえどもぬぐえども汗が流れ落ちてくる。
どうにもこうにもしようがない暑さの夏であっても、それでも
やっぱり夏は夏であって欲しい。
そしてどんなに暑い夏が来ようともきっと乗り越えられると私は
信じている。 そうやって自分に言い聞かせて、暗示をかけるのだ。
自分は運が強いなあと感じたとする。そんな出来事にまた出くわして
みると、それが確信に近くなる。それがまた起こるとついには信念と
なる。そうなれば自分は運が強いから必ず上手くいくはずだと思う
ようになってくる。そう思っていると不思議に上手く行きだすから不思議だ。
暗示は時に有効だと思う。日本という恵まれた国にいて、好きなことを
やっているのに、甘えるな。この程度であきらめるのか! と自分に暗示
をかけるのだ。 私は息子にも暗示をかけてきた。そして医者になった。
今、空手クラブの子供達にも暗示をかけている。
「君達は偉大だ。きっと出来る。」