代表のブログ

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高校受験で最近、難関大学の合格者数を伸ばしている高校がある。 神奈川県、東京で見てみると広尾高校だ。10年前に難関大学に1人しか合格者を出して いなかったのに今年は419人となっている。横浜翠嵐は443人が今年は821人。 本郷、洗足学園、新宿、川和、三田、鷗友学園女子、攻玉社などが飛躍的に合格者数を 伸ばしている。特に広尾、洗足、鷗友は知的好奇心を刺激するプログラムがあって面白い。 今後、偏差値は更に上がるだろう。 人生観は大人になってから学べばいいと思われる方も多いでしょうが幼少期に身についた 習慣や考え方がその人の人生観に大きな影響を与えている。 そんな人生観を変えるような知的好奇心をくすぐる教育こそ必要だ。 卵の殻ばかり観て、卵が分かったと思う人なのか、殻を破って中身まで観ようとする人なのか そこが大事な分かれ目だ。人間は考える葦である。 そんな子供達にしてあげねばと願いを込めて、いつも子らの頭を撫でている。

先週の組手の試合に続いて今週は全日本型選手権大会が代々木第二体育館で行われ うちの道場から8名が出場し2名が入賞した。 女子マスターズで昨年に引き続き笹井初段が優勝し岡二級が準優勝に輝いた。 全日本大会に出場するには1月の南関東地区選抜大会で上位入賞を果たさねばならない。 そこで勝ち残った人達が4月2日代々木第二体育館に集まり予選会に出場する。そして決勝に 残った人だけが勝ち取る栄誉だ。 決勝は同門同士となった。旗判定2対2となり最後は主審判定で勝敗は決まった。僅差だった ので息を飲み鳥肌が立つ。そんな場面を創り上げ、第一人称で参加出来た事は得がたい経験だ。 試合前日に全日本大会に出る5人が最後の確認のために私の指導クラスに顔をだした。 大事なのは呼吸と戦う心だと伝えた。 すべての事柄は縁によって変化し同じ状態を維持することはない。 アドバイスをもらって考え方が変わることもある。 自分の力でどうしようもない状況は時間の縁によって変化する。 この時間の縁とは今その場を生きている人の縁と、過去に生きる人の縁、そして自分のあとに 生まれてくる人の縁で成り立っている。 昨日の優勝と準優勝はそうした縁によって変化し、あるべき姿に創り上げられたものである。

テレビの見過ぎは良くないことは知っている。でもまたスイッチを入れてしまう。そんな人が多い らしい。 子供達への影響は明らかだ。 でも中にはいい番組もある。ただ無意識に面白そうなお笑い 番組ばかりを観てテレビに釘付け状態ではよろしくない。何がよろしくないかというと、外から 押し付けられることに慣れてしまって自らが考えるということをしなくなってしまうということが 良くない。自ら考えないで言われたことを待ち続ける人に育ってもらっては困るのだ。しかし今の日本 の若い人達は何と受動的な考えの人が多いことか。将来のある子供達なのに歌を忘れたカナリアのように 育ってもらっては困る。それも幼児期なら尚更であり親が忙しいからと言って子供にテレビばかりを 見せる習慣を創ってしまうと、その子は知恵遅れになったり、他の子供達と交われず、一緒に遊べない 子供になったり情緒不安定な子供に育ったりする。テレビは見るものではなくて創るものだ。 漫画は見るものではなくて自分で描くものだ。そんな話を空手の練習の最後に子供達にしている。 4コマ漫画でもいい。自分で真っ白なキャンバスに描けばいい。自分勝手に好きなように描いたらいい。 全ては想像力を掻き立てるものであって、それを無意識に受動するものであってはならない。

人の脳はニューロンという極めて小さい細胞から出来ていて、その数に個人差はなく みな約140億個あるらしい。 そしてこの1つ1つのニューロンが人の成長とともに 1万個以上もの突起や触手みたいなものを伸ばして、お互いが絡み合い、複雑な電線 のような形を形成していく。 その絡む電線の数には個人差があって、それが固有の人の能力となる。 世の中には喋るのが上手い人と下手な人、絵を描くのが上手い人と下手な人、数学に長けてる人と そうでない人がいるように人の能力には大きな差が出てしまう。 だからこの空手クラブではいつも、 「君たちは元々偉大なのだ」と伝え、あらゆることにチャレンジさせている。 脳に刺激を与えて ニューロンの突起を伸ばすのだ。 少しでもいいからその事に気づけ、そして1人でもいいから この事に気づけと自らに言い聞かせながら指導する日々を送っている。 我々の脳細胞には20万年前のホモ・サピエンス以降の記憶が全て残っている。ミトコンドリアイブの 生き長らえるスベが我々1人1人の細胞の何処かに残されているはずだ。 そしてその先人達の 多くの貴重な知恵は今か今かと出番を待っている。 我々が真剣に目標を見据え、何としても成し 遂げたいと強く思っている時に知恵と力を貸してくれるだろう。 その事を子供達に伝えたい。 迷え、悩め、苦労しなさい。 そしたら自分の中にある能力が目覚めてくれる。 だから決して「自分はたいした人間ではない」、「自分には能力がない」、「気が弱いから 何もできない」 などと想像してはならない。 それどころか「自分は毎日あらゆることで 良くなっている」と想像するのだ。 思えば必ずそうなる。 3年も経てば誰が見てもそうなっている。

世の中には理解できないことが多い。 東大医学部の募集人員は97名。 偏差値は断トツで最高の74を維持している。 日本で最も難しい学部だ。 出身校を見ると灘20名、筑駒15名、開成7名、桜蔭6名、東海4名、渋教幕張、聖光、栄光が各3名 となっている。 天才だけが集う場所であって、秀才は東大理Ⅲに合格できるものではない。 ところが、医師国家試験合格率を見ると他の大学が95%、98%を維持しているのに東大医学部は 新卒、既卒を含めその合格率は毎年90%を下回っている。今年も111人が受験し106人が合格。 5人が不合格となった。過去を見てみると、この東大医学部では大学を卒業後の国試浪人が5人から10人 毎年出ている。せっかく東大医学部に入っても医者になれない人が少なくないのだ。そもそも国試 浪人組の合格率はほぼ50%に激減する。精神的ダメージを負ってまた1年間禁欲生活に浸る訳だから 鬱に陥る人もいる。 同期が臨床現場で働くことを耳にすれば疎外感も募るばかり。 浪人を重ね、受験する度に下がっていく合格率に直面することになりそれも鬱に拍車をかける。 今年は自分にも春がくるものと確信し、研修医として勤務する病院近くに引っ越しをしている最中に 国試速報を見ることになる。しかしいくら探せどない。 自分の番号がない事を知るのは容易い。 しかし浪人2年目を受け入れるには心の整理が必要だ。親兄弟、親戚の期待を裏切った事への 罪悪感に苦しみながら再び鬱状態に舞い戻る。今年の東大国試浪人組は15人が受験し6人が合格し 9人が不合格。わずか40%の合格率だった。この9人は昔、天才も今はただの人となってしまった。 そんな精神的限界と戦い国試浪人を経験した27歳のアイドルが医師国家試験に合格した。 九大医学部卒の秋山ありすにもやっと1年遅れの桜が咲いた。 半端ない出来事だと私には思えてならない。

今日は第111回医師国家試験の合格発表があった。 合格率は過去10年では最も低く88.7%だった。 受験者総数は過去最高の9,618名。その内8,533名が合格。 過去3年で見ると女性の合格率が上がり 男性の合格率が下がってきている。 とは言え男性65.5% 女性34.5%である。 国立大医学部が43校、公立医学部は8校、私立医学部は30校  合計81校で約5万人の医学部生がいる。 その中から毎年、約8,500名が医師免許を取得することになる。 小学校4年生から塾に通いだし約15年間勉強をし続けて医師免許を取得できたとしたらそれは早い方かもしれない。 体力、精神力の世界なのだからひ弱ながり勉君では到底合格できる試験ではない。 そして医学部を卒業したのに医師国家試験で不合格、俗にいう国試浪人になってしまうと悲惨だ。 東大医学部卒の国試浪人の合格率は40%、全体でも54.3%と二人に一人しか合格しないのだ。 いずれにしても今日の8,533名の合格の裏には1,085名の不合格があって、この不合格者の内 翌年受験するのは約800名であり、その内約360名は更にもう一年浪人となる。 世間では8,533名がスポットライトを浴び、360名は簡単に抜け出すことが出来ない闇に埋もれてしまう。 約3.8%は医学部を卒業しても医者にはなれず喘いでいるのだ。 この事実を直視し、残りの96.2%に入る為の努力を怠ってはならない。 宇宙の真理を究めるには、人間の知識や試験など取るに足らないほど微小なものに過ぎない。 知識が完成したと思った途端、成長は止まり東大医学部卒でも医者になれずに世間の闇を歩く ようになる。それが分かったならば生涯まだまだ未完成だと思い、学び続ける姿勢が欠かせない。 この教訓を私はこの空手クラブの子供達に伝えて来ている。 「常に学び、常に集中する姿勢」 がこの96.2%に入るのだ。 この空手クラブでは長男を医者にした経験から「勉強をしてから空手に来る」ように促している。 小学校高学年の子供は学校や塾の成績が落ちた場合、子供には空手をさせる前になぜ落ちているのか 聞き取りをさせてもらいその分析をしている。 空手で礼儀を覚え、それをわきまえるのは当たり前。 ここではそれらしつけに加え、勉強方法の習慣、集中する習慣の体得を目指している。

昨日は少年部、ママ達の女子部、一般男子による演武会を行いました。 我々の演武は全て音楽を流しながら行うので音響係、号令係、進行係とそれぞれが分担して 演武会を創り上げる為に総勢50名ほどになります。 舞台に上ると、やたらと多くのカメラと多くの目がこちらを向いていて道場稽古とは 一味違う雰囲気の中で、いつもより緊張感のる演武が始まります。 この空手クラブでは子供達の心に年輪を刻んでいく催しを年にいくつか行います。 明らかに成長している子、成長が見えない子、それは千差万別です。 しかし、この肌寒い3月でも、すでにアジサイに若葉で出て来ているように 子供達は太陽の恵みを一身に受けて成長しています。 日々の自らの役割を地道に、忠実に果たしつつ、泣いたり、笑ったり、落ち込んでみたり 時に悩んでみたりしながらも最後まで自らの人生を全うする事が何より尊いのです。

金曜の夜から茨城県に移動し今日は空手の稽古を休ませて頂き法事に出ていました。 思えば故大山総裁も神道。そして家内の実家も神道なので五年前に他界した義母の五年祭、 昨年三月に他界した義父の一年祭を行い故人を偲んで来ました。仏教とは少し勝手が違い 親戚と神主さんを自宅に招き、神主に祝詞奏上を行なってもらいました。 空手クラブを始めた年の8月に義父を介護していた義母に膠原病の一つとして間質性肺炎 の症状が現れ、そのまま入院し他界。長男は医学部の授業を休み病院に駆け付け最期を 看取ってくれました。今、その長男は循環器系内科医になるため研修医の道にいます。 循環器系を選んだ理由は聞いてませんが、この時の思いによるものではないかと感じてます。 その後、一昨年次男も無事就職し、昨年、長男の医学部卒業後に義父が他界。 子供達はまるで義母、義父からバトンを受け継ぐように成長し階段を昇っています。 こうしてお世話になった方々を偲ぶ3月11日を私は静かに過ごす事が出来ました。 お天道様に感謝です。 ありがとう御座いました。

受験を終えて行き先が見えた人達と最後の可能性にかける人達、そしてその子供達を 支えて来た親御さん達の安堵と落胆の顔が目に沁みる。 今日、高校受験で桐蔭に決まった と報告してくれた中学3年生がいた。シャイな顔はいつの間にか私を見下ろしていた。 高校受験の間も背が伸びていたようだ。この四月、頭のいいシャイな高校生になる。 いつの間にか受験を終えて、いつの間にか強くなっていた。今日もその強さは際立っていた。 高校受験を終えた中学生の話を聞いた後に小学6年が母親と挨拶に来てくれた。 中学受験は母親にとって気がきではない。ガラス細工の心は張り裂けそうになりながら 合否判定を待つ。安堵の顔と悲嘆にくれる涙は紙一重。 今日のすすき野の稽古後、賢そうな顔に安堵の色が診てとれた。 「早稲田に受かりました」 何よりそんな結果報告をしてくれる事が嬉しい。 「これからが本番だ。なお頑張りなさい。」 の一言添えながら頭を撫でてあげた。 慶應の偏差値は64、早稲田は67、麻布が68、開成が72、筑駒が73だ。よく頑張った。 私は常々、思っている。 空手のトロフィーやメダルだけでは食って行けない。だから勉学に集中するんだと。そして 何事もやりこなす習慣を身に付けることが大事だし、最後に効いてくるのは体力と持続力。 机に長時間向う辛抱と体力、強い信念を持ち忍耐を身に付けなさい。 空手を通しいつもそんな事を考えながら子供達一人一人の頭を撫でている。

正中線を狙うといい、へそ下指三本のところの丹田は生命の根本だと伝えている。 常に腰を正しく据えて下半身を安定させ、上半身は力が抜けた自然体にする。 力強い下半身としなやかで柔らかく美しい姿勢を創るのが空手道。 拳のにぎりは小指と薬指を強く握り、他の三本は柔らかく握る。 三戦立ちは内八字を保ち、左足の親指の一直線上に右足のカカトがくる。 拳は肩の幅、肩の高さに位置し肘はやや内側において肘と脇の間には 卵一個が入るくらい空けておく。 剛柔流は、しこ立ちで、極真はつま先を前に向ける騎馬立ちとしている。 空手は中国福建省から沖縄に伝わって剛柔流、松濤館、糸東流となって本土に入ってきた。 和道流は唯一、本土で創られた流派だ。 この4つの空手流派のうち極真は剛柔流をベースに基本、移動、型稽古が創られた。 型稽古で最初に習得してもらう太極、平安は松濤館のもの、その他の型は剛柔流のものだ。 足技太極や、円運動を取り入れた平安の裏は極真独自のもので、臥龍も極真しかない型。 私がこれからみんなに伝えて行こうとしてる極真以外の型は 「壱百零八手」、「久留頓破」、「雲手」の3つ。是非この型を習得して沖縄を感じて欲しい。 とはいえ、ここは極真の道場。極真稽古がベースであることに違いはない。 ただ私が昔、習った剛柔流の素晴らしさも合わせて大事に伝えて行こうと思っている。 あと3年で2020年。 その頃、東京はオリンピック一色になっている。 世界一のチャタンヤラクーサンクーはもう其処にある。

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