スパーリングでは、ツカミからのヒザがよく出てしまいました。最近は、そうではありませんが以前在籍した
道場、またその前の道場でもよく指摘をされたものです。試合でも、そうでした。新極真の試合でも、連合会
の試合でもツカミからのヒザは反則ですから、何度も反則負けになりました。流石にこれでは、と思いツカミ
なしで出た南里師範主催の東東京大会のシニア重量級の部で久しぶりの優勝。私は以前、剛柔流の時も
、京都の極真会館芦原道場の時も、反則負けがありましたが、気にもしませんし、それを直そうとも思い
ませんでした。相手に勝つ勝ち方に徹してたのです。これが私が22歳の頃に出会った芦原先生の空手で
した。私よりも14歳年上の36歳。面白く、カッコいい先生でした。その芦原道場では掴んで、横を取って
上段回し蹴り+膝蹴り+廻し受けで首に引っ掛けてヒジ打ち。禁じ手が有効だとその時良く分かりました。
大学の剛柔流には未練もなく、あっさり辞め、強さを求めて芦原道場に入り背中に「芦原英幸」という大きな
サインをしてもらって稽古をしてました。その道着はもうボロボロでサインもかすんでしまってますが、確かに
芦原先生のもの。大切な道着です。もう31年前のものです。
今、護身術では禁じ手から教えています。何故禁じる技なのか? どれほど威力があるのか? どうすれば
人間は倒れるのか? 掴まれたら? 羽交い絞めにされたら? 胸倉を掴まれたら? 極真のケンカ十段の
技は磨いておかねば、ボロボロの道着の、背中のサインが廃れてしまいます。極真の試合に勝つ華麗な空手
も大事です。これは、これで稽古を重ねて行きますが、道場の外で活かせる技は別物です。
通り魔事件を起こすような相手に通用するのは、間違いなく そういう技だと思っています。