春になると農夫や園芸家は、土地を耕し、そこに一斉に種をまきます。 彼らは収穫したいものの種をまきます。
小麦からは小麦しか出来ないし、大麦からは大麦しか出来ません。 種蒔きと言う作業は自分の心と人生の中
でも同じように行なわれてます。自分の思いや、言葉、行いが、自分のまく種であって、その種は、やがて同じ種類の
結果を収穫物として自分自身が刈り取ることになります。 憎しみに満ちた思いを巡らす人は、周囲から憎しみ
を次々と引き寄せますが、愛に満ちた思いを巡らす人は、その人を愛する人を引き寄せます。常に正直に考え、
正直に話し、正直に行動する人は、常に正直な友人に囲まれます。逆に不正直な人を取り囲むのは、おおむね
不正直な人たちです。誤った思いと行動を続けながら、神社で神頼みをする人は 「畑にソラマメをまいて小麦を
収穫させて下さい」と祈る人です。幸せになりたいなら人々の幸せを願うのが先です。 このように単純なことを農夫
の方々の行いから学べるということを子供たちにも伝えて行こうと思います。 子供たちは、命の輝きに押されるように
、心はいつも脈打ち、そして、新しい刺激には貪欲です。 そんな子供たちが これから成人する過程の中で、間違い
なく直面するであろう越えなければならない人生の幾多の峠を、真っ向から立ち向かって行けるように「正直に生きる種」
を配って行こうと思います。 輝いた目を持つ子供たちに、ちょっとした勇気の出る「おまじない」も忘れずに。