どうしても昭和33年と昭和34年の10円玉に出くわすことがありません。 ちょうど去年の春から自分と同じ年代のコインを
なんとなく集めようと思い立ち、1円、5円、10円、50円、100円コインを年代ごとに集めだしたのでした。5円は昭和24年
、25年、26年、27年、28年と出くわすことがあり、余すところ昭和29年、30年、31年、32年。それとどういう訳か、その先
10年も飛んで、昭和42年がありません。 1円は33年、34年、35年。 10円の33年、34年と同じですが100円玉は
32年~41年までがどうしても出くわすことがありません。 この年代は製造枚数も10万枚にも満たないから稀なの
でしょう。 最近は こういう稀なコインに出くわすことがめっきりなくなりました。 しかし、コイン取り扱い店に行って買う
というものではなく 生活の中で出くわしたり、知り合いから貰い受けたりするに留めたいだけの自己満足のもので、
その偶然の出会いに期待するのです。 昭和32年の5円玉、昭和33年の10円玉、昭和35年と昭和62年の50円玉、
そして昭和32年~36年までの100円玉は可能性が低いので、かえって出くわしてみたいと思います。 たまにコンビニ
の支払いで小銭入れの中を覗き込む時間が長くなったりして お金に困ってる人のように10円と5円を何度もひっくり
返しながら支払ったりしていると、何か怪しいオジサンのようですから、これは止めないと。
先日 そんなことを気にせず、たまたま受け取った10円玉の中に昭和28年のものがありましたので、よくも、まあ、
58年間も色がちょっとくすんだくらいで、世間のお役に立っていたものかと関心し大切に家に持って帰って来ました。
自分より5歳も年上の10円玉がまだ現役だったなんて凄いな、とつぶやきながら、早く収集箱に入れてあげようと思って
いたのですが、凄い物を手に入れたと勇んで収集箱を覗いて見ると確かに稀には違いないのですが、すでに1枚確保
済みでした。 な~んだ。それ以上に古い昭和26年の現役60歳のものもあったじゃん。 一気に喜びも冷めました。
が、しかし、それでもギザ10のギザギザが薄れて、酷使されて働き続けた昭和28年の10円に違いありません。
出くわすことは稀なのです。たかが10円玉です。 されどーーー。なのです。 私の同級生でコメディアンをやっている
嘉門達夫が万博のバッジを集めていましたが、何とバカなことをと鼻で笑ってました。 大したことではないものを。
でも今は分かります。その頃の思い出を大切したいという気持ちが。 そうだ同窓会、ここ数年やってないや。
たまに懐かしい顔に会いに行こうかな。 中条小学校と養精中学校の昭和33年生まれの同窓会に。