これから30分、あなたの目はあなたの肉体を離れ、この不思議な空間に入っていくのです。――― 石坂浩二の
ナレーションが好きで毎週日曜の19時からこの番組を見てました。子供心に、このオープニングも、その番組の内容
も幼稚な怪獣ものじゃない怖さがあって、兄と二人で見てました。その続編が47年ぶりに「ネオ・ウルトラQ」として
来年見ることが出来るのは楽しみです。しかし、ちょうど半年前に飲み会をしてる時に、ある方が「昔は怖い番組が
いっぱいあったのに最近は、そういうものがなくなった」と言うのです。私は「子供の頃はどんなものでも怖く見える
ものだけど、昔のウルトラQは怖かった~。」としゃべっていたばかりだったので、嬉しい限りです。 飛行機に乗ると
映画を見ますが私が好きなのは「寅さんシリーズ」。 何だか微妙な泣き笑いのセンスが好きなんです。さくらと
おばちゃんと、おじちゃんとタコ社長を見たくて起承転結が分かっているのに見たくなります。水戸黄門のように段取り
は、見てる人も分かってはいるけど見たくなるものなのです。 今日はオリンピックの女子マラソンを期待してたのに
途中からメダルどころではない状況に。 面白くないので番組を変えたら、ちょうど寅さんがやっていました。それも
オリンピックの真っ只中にです。 しかしこういう興奮と落胆を繰り返す毎日には意外と新鮮で、しばしの休息感を味わう
ことが出来ました。女子マラソンの裏番組に、敢えて、これを持ってきたのだとしたらテレビ東京の番組編成委員には
座布団2枚あげたいところです。渥美清さんの命日は8月4日。女子マラソンは8月5日の夜6時半スタート。寅さんの
番組は8月5日の夜8時から。ちょうど日本選手がトップ集団から遅れだしてきたころでした。 この渥美清さんの17回忌
の番組は女子マラソンが好成績を残さないと見切って何時ころがちょうどいいのか考えたのでしょう。 たしかに今の
マラソンは日本のお家芸でもなく、アフリカ勢のタイムからすると男子も女子もメダルは程遠いものです。もう次元が
違うレベルですからしようがありません。
ファーイーストにジャパンという国があると言うのはイギリスの子供も知ってるようですが、こんなにサッカーにスピード
感があって連係が上手いとは思ってなかったでしょう。イギリスから見ると韓国も中国も、北朝鮮も、そして日本も皆、
同じ東アジアの国で黄色人種に過ぎません。日本人がケニアとエチオピアの違いが判らないのと同じです。今日の
女子マラソンもメダルを取ったのはケニアか、エチオピアの方で、似たような顔と体型をされてました。名前も聞きなれ
ないので覚えにくく、地図を見ても国の場所を指さすことも出来ません。まるで山陰の鳥取と島根のようなイメージです。