過ぎ去りし日の夢 希望に満ちていたあの頃 とわの愛を夢見て 神もお許しになろうと
でも虎は夜やってくる 雷のように低くうなり 希望を八つ裂きにし 夢も恥と変わる
私は夢見る あの人が 共に人生を歩んでくれると でも かなわぬ夢もある 避けきれぬ嵐もある
こんなはずじゃなかった こんな地獄で暮らすとは こんな哀れな姿で 夢破れし 我が人生
Anne Jacqueline Hathaway が Fantine として歌う ”I dreamed a dream“は Susan Boyle ほど上手く心に響きます。
Susan Boyle の歌で一番いいのは、Britain’s Got Talent の予選会で歌った「夢破れて」。 有名になったあとの歌は
洗練され過ぎて、上手いのですが感動はありません。 何かを打ち破るものではなく、綺麗に整った感じ。 あの予選会
で世間をあっと言わせた空気はどこに行ったのでしょう。 人は夢が叶うまでが美しく、輝いているのかもしれないと
つくずく思います。 夢が現実のものになる瞬間、私はそんな感激に触れていたい。
神山昌子さんは 何度、夢破れたことでしょう。 世間に埋もれながら 夢を忘れない人が世の中にはたくさんいます。
出産後に離婚。 34歳で法律に触れ、37歳から司法試験に挑戦し、一人息子に背中を押されながら23年目に合格。
すでに60歳。 いったいどれほどの涙を流せば夢はかなうものなのでしょう。 夢の途中で挫折する人がどれほど多い
ことでしょう。 でも私は夢はかなうまでの道のりが大事だと思っています。 かなうか、かなわないかは問題ではない。
それを成し遂げようとする姿が尊いのだと思うのです。 そこには輝いてる心があるから。 アン・ハサウェーの歌と
スーザン・ボイルの予選会の歌には、そんな心があるように思えます。