今日の昼、家に居たら宅急便屋さんが来た。 何だろう? 心当たりがないのですが。という気持ちでした。
忘れてました。 1月末に「福岡ダビングセンター」に送った25年前のビデオの事を。 ビデオテープが劣化する
というのでブルーレイに保存しておきたくて頼んでいたんだ。 そうだ。すっかり忘れてました。
1枚980円は決して高くない。45本のビデオをブルーレイに変換してサムネイルや、年月も入れてくれました。
とても自分ではできないもので映像も予想以上に綺麗に仕上がってました。 今夜は観たのは17年前のもの。
そこに居た5歳の次男と8歳の長男の声としぐさが懐かしくて、どの映像を観ても胸が熱くなるのです。
45本はあっという間に観終えてしまうかもしれない。 忘れていた子供たちの映像にこれから会えるのが楽しみだ。
もう二人とも大学生。 家には居ません。たまにメールでやり取りをするだけ。 そんなものだと思っています。
自分がそうだったから。 しようがない。
あの子供たちが、もう大学生。 つい今しがた観た子供たちがいつの間にか大学生だなんて。 信じられない。
なんて早いんだろう。 時間っていうものは、あっという間に過ぎて行ってしまう。
38歳の自分もそこに居た。 長男に野球を教えている自分がいる。 いい球を投げるまでやり直させている自分が。
長男が可哀想。 でも何かを背負って生きて行くんだから、辛い事があっても乗り越える心をもっていて欲しいと思って
居たそのころの自分の心に出会えた。 子供たちはまだこれから先がある。 だから私は距離をちょっと置いていつも
見守っていようと思ってきたし、これからも、ずっとそうしようと思って居る。
1枚のブルーレイを見終えると、テレビではニュースが流れていた。 胸が痛むニュースだ。 韓国の高校生が
まだ沈没した船の中にいるという。 何ということか。 17年で彼らの映像が止まってしまうと思うと胸が痛い。
今、私は多くの子供たちと時間を過ごしている。 そしてこの子供たちの映像がこの先も途切れることなく末永く
続いて欲しいと心から願っている。
69歳の船長も昔、子供だったはず。 どんな悪人も昔は純粋な子供でいたのだと信じたい。
高校生たちが生まれた17年前、当時52歳の船長が善人でいたかは知らない。
大切な心がいつなくなったのかもわからない。 助けられた時の毛布にくるまった映像だけが頭に焼き付いている。
ただ、あれは自分ではなかろうか。自分にもそんな弱い部分があるのではなかろうか。 そんな弱い心をもった
醜い人間と自分とがいったい何が違うのか私にはわからない。 世間はバッシングしている。 この惨事を起こした
のだから、それは当たり前のこと。 しかしバッシングする人も韓国の大臣や大統領も、そして自分自身も一切合切が
実は同じような弱い人間なのではないかと思えてならない。