4月16日の毎日新聞の社会面に聖マリアンナ医大の指定医取り消しの記事があった。
見ると虚偽申請が常態化していたらしい。 ここまではよくある記事だ。
しかし、いつもより一歩踏み込んでいた事は、何より20名の医師の実名が掲載された
ことだろう。申請時に不正があった医師11名、指導医として確認を怠った医師9名が
新聞紙上に曝されていた。
メモリーに記憶されたレポートを先輩医師から受け取り内容を書き換えて使っていたという。
もちろん指定医の診療報酬は高くこの11人で合計170万円も上乗せされていたのだ。
病院に行くとよく目にするのがこの指定医の認定証だ。
これ見よがしに一番目に付く場所に掲げられている認定証の持ち主は、果たして
真っ当な手順で取得されたものなのだろうか。
それともUSBメモリーを駆使して得たものなのだろうか。
何やら疑わしくなって来た。
此処まで来ると、この大学の調査委員会の委員長もどんなものかと勘繰られてしまう。
ならば帝京は、東海は、北里、富山、高知、それから群馬医大は大丈夫なのだろうか?
しかし世の中はよく出来たもので一部を是正することで全体がシャキッとすることもある。
聖マリアンナ医大の指定医取り消しの事実は、その見せしめであったのかもしれない。
何が良いことで何が悪い事なのかハッキリしない曖昧さが残る世の中に未来はない。
腑に落ちないことが多くなったこの御時世、頭のいいズルさで人の目は誤魔化せても
観音様と 人生幸朗 師匠は誤魔化せまい。
「責任者出て来い!」 の声が懐かしい。
あのボヤキが聞けなくなってもう33年が経っていた。
ズルい生き方はいつの世も蔓延る。
しかし観音様は観ていてくれる、何もかも。