韓国ソウルで３月、本庄第一高校の男子サッカー部員が集団万引きをしたという。

４月２４日、同部監督の男性教諭（４８）を懲戒解雇、コーチの男性教諭（３２）を

停職１カ月の処分とし、万引きした生徒２９人は全員、無期停学以上の処分としたらしい。

とって、今回が初めてではなかったらしい。

高校生にもなって、それが悪いことだと思わなかったのだろうか？

監督は何故、そういう環境と雰囲気を作ってしまったんだろう？

個人的にはサッカーは大好きなスポーツの一つだ。正月の高校サッカーと日本代表の試合

、そして、なでしこの試合もほとんど観て来た。ドーハーの悲劇からずっと。

それが高じて私の次男が小学校２年の時小学生のサッカーチームに参加させたくらいだ。

しかし、振り返って見るとお習い事三昧は親のためだったかもしれない。と今は思う。

水泳にピアノ、サッカー、そして空手。思い出せないものが、あと二つ。

空手以外のものは全て子供がやりたいと言ったから始めたものだ。

子供が可愛くないという親はいない。だから甘やかしてしまう。

子供の楽しそうにしている顔が見たいから、容易に習わせてしまうのだ。

給料はお父さんのスーツや靴に化けることはなくても子供と奥様のものにはすぐ使われる。

子供が興味を示したから。

お友達が通ってたから。

多くの習い事は親の罪滅ぼしの場なのだ。

今、インフレに賃金上昇が伴わなかった結果、日本では年収５００万円の平均所得層にも

生活苦が及んでいる。

勤めていた会社が経営不振で給料が減らされた。

残業代も出なくなり毎月家賃を支払うのが精いっぱい。

今は家賃４万円でシェアハウスに。

アラフォーになってのシェアハウス暮らし。

サッカーで生計が成り立つレベルなら死に物狂いで没頭させただろう。

しかしプロになれるのはほんの一握り。

プロになれても多くは２０歳台で自由契約となり、冷たい世間に放り出されてしまう。

本田や香川の夢は、早く醒めないと人生を見失ってしまう。

私は、道場で態度が悪い子供達を叱り飛ばす。

挨拶が出来ないと許しはしない。

明るく挨拶をするかを診る。

笑顔が太陽かを診る。

人の話を聞けるかを診る。

人の悪口を言わないかを診る。

動作が機敏で約束を守るかを診る。

そして人として当たり前のことが出来るかを診ている。

この道場があるのは、心を強くするため、そして身体を健康に保つため。

そして何よりもアラフォーになってシェアハウス暮らしをさせないためなのだ。

ただ、その一心で私は子供達の一瞬の顔の曇り、目の動きを見逃さない。

子供達の未来を開花させるため、また閻魔大王にならねばと思っている。

電車に乗って本庄第一高校の記事を改めて見ている。

窓の外は菜の花の黄色が眩しい。

春は真っ盛りだ。