兜町では株価の上下に一喜一憂するらしい。
しかし、これらは偶然ではないし、もっと大きな筋書きの中での一コマに過ぎない。
だから偶然など存在しない。
しかし偶然なる物の一つ一つが乱流のごとくに存在し
その一つ一つが大なり小なり因果的連鎖を起こしてると捉えた方がいい。
だからこの先の出来事はだいたいは後になってはじめて、そうだったのかと気付くものだ。
まるで雪の中を飛ぶ飛行機のようで、留まる事を許さない風に吹き飛ばされながら
白い粉雪は、心に浮かぶ断片的な記憶とともにあるべき所に落ちていく。
自分のその時その時の記憶など後から思えば全く定かではない。
自分が何を思い、何を感じていたのか、いちいち振り返ることも難しい。
いずれにしても意識の奥底にある自分の過去の感情は、絡まり合い、混じり合って
疑わしい記憶となって心に浮かんで来る。
この混ざり合った記憶の連鎖の先に、これから起こり得る複雑な未来が待っている。
これが人生だ。
日経平均株価の変動を観ていて、そんなことを感じた。
今日、東芝は一旦、303円の値を付けた。
過去5年の変動は5年前から損失の水増しを行っていた3人の社長のように
東芝の株価はあるべき姿となって、あるべき所に落ちて行った。
因果の連鎖とはそんなもののように思える。
一昨日、久しぶりに長男が帰って来た。
先週、3日間の卒業試験が終わったらしい。
医師国家試験は来年の2月。
結果発表は来年の3月18日。
今、幼虫期に何年も地面の下に潜っていたセミたちが成虫に成ろうとしている。
世の中で数えられない程のセミたちが羽化の段階に入っている。
オドオドする必要はない。
腹を据えて強く生きて行けばいい。
偶然ではない未来はもう君たちのものだ。
さあ、未来を引き寄せるんだ。
絶好の舞台は君たちの出番を待っている。