空手を知ろう
正中線を狙うといい、へそ下指三本のところの丹田は生命の根本だと伝えている。 常に腰を正しく据えて下半身を安定させ、上半身は力が抜けた自然体にする。 力強い下半身としなやかで柔らかく美しい姿勢を創るのが空手道。 拳のにぎりは小指と薬指を強く握り、他の三本は柔らかく握る。 三戦立ちは内八字を保ち、左足の親指の一直線上に右足のカカトがくる。 拳は肩の幅、肩の高さに位置し肘はやや内側において肘と脇の間には 卵一個が入るくらい空けておく。 剛柔流は、しこ立ちで、極真はつま先を前に向ける騎馬立ちとしている。 空手は中国福建省から沖縄に伝わって剛柔流、松濤館、糸東流となって本土に入ってきた。 和道流は唯一、本土で創られた流派だ。 この4つの空手流派のうち極真は剛柔流をベースに基本、移動、型稽古が創られた。 型稽古で最初に習得してもらう太極、平安は松濤館のもの、その他の型は剛柔流のものだ。 足技太極や、円運動を取り入れた平安の裏は極真独自のもので、臥龍も極真しかない型。 私がこれからみんなに伝えて行こうとしてる極真以外の型は 「壱百零八手」、「久留頓破」、「雲手」の3つ。是非この型を習得して沖縄を感じて欲しい。 とはいえ、ここは極真の道場。極真稽古がベースであることに違いはない。 ただ私が昔、習った剛柔流の素晴らしさも合わせて大事に伝えて行こうと思っている。 あと3年で2020年。 その頃、東京はオリンピック一色になっている。 世界一のチャタンヤラクーサンクーはもう其処にある。
時空を超える
未来に行けるだけじゃなくて過去にも行ける時代が100年後に来るとしたら ドップルゲンガーの中に未来の自分が居るという説明も理解出来るだろう。 2100年、光の速さのロケットに乗って宇宙に旅立つとする。そしてその10年後。 そのロケットが地球に戻ってきたら地球は2170年になっていて、ロケットに乗る前に 生まれた我が子の孫が自分の年になっている。これが時空だ。 光は秒速30万km。ロケットは秒速1.1万kmで旅客機は300m/秒ほどしかない。 だからロケットが今の30倍の速度が出る時にようやくタイムマシンが出来て 浦島太郎やかぐや姫のように時空を飛ぶ人達の仲間入りが出来るようになる。 国際線キャビンアテンダントの女性に生理不順の人が多いらしい。 高度1万mの上空で幾つもの時空をまたぎながら昼と夜の間に生きているのだから無理はない。 8日のズレが、また翌月も5日ズレて宇宙の法則のまま正確な生理不順を創っていく。 28日周期のズレの先の未来に、困った時の玉手箱はあるらしい。 真冬の日本から常夏のハワイまで飛んで真っ黒に遊んで生理不順になっても心配ご無用。 玉手箱は時空を越えてきっと誰かが届けてくれることになっているから。
1440分
この空手クラブは子供達中心で活動をしているけど中には大人の方もいる。 一般部の女性は20名、一般部の男性は30名ほどが在籍している。 男女共多くは30代〜40代、しかしいつの間にか50代も4人に増えた。 会社勤めの方々の多くは中間管理職、自営では社長として切り盛りする立場の方々。 女性の中には一級建築士の方もいる。二級建築士の資格は取れても一級は超難しい。 女医の方も居るし、男性の方の中には毎日終電で帰宅されるワークホリックの人もいる。 みんな精神的にも肉体的にもピークを超えているのではなかろうかと心配だ。 極真空手は、怖い、痛いというイメージがつきまとう。 しかし、仕事と家庭とのバランスを取りながら健康を自分のものにして欲しい。 1日24時間=1440分。 この時間は誰にも公平に与えられている。 その中には喜びの一瞬も、悲しみの一瞬もそしてその場から逃げ出したくなる一瞬もあるだろう。 しかし如何なる時ものぼせ上がらず、ひどく落ち込みもせず淡々と前向きに取り組んでいけたらいい。 決してつまらない争いや欲の塊になることなく 病気や失敗を財産に切り換えて生きる1440分であったとしたらこれ以上のものはない。
昇級審査会
今年の医師国家試験も、残すところあと一日。 2月11日の土曜から13日の月曜の三日間、精魂尽き果てる試験もあとわずか。 また悲喜こもごもの医師国家試験結果発表の日が3月17日にやってくる。 この体力と気力の勝負には多少の運が必要だ。 運は忍耐と我慢の上に降って来る。 そんな運が居心地よく居座る人であって欲しい。そんなことを考えて居た。 昨日は朝から空手クラブの昇級審査会。 その審査会の途中、子供達に話しかけてみた。「今日は勉強はしたのか」と。 またこうるさい先生の話かという顔をしながら「もう、昨日やったよ」と渋々答えた。 小学校四年生で医学部に入りたいという子供が2人居た。 決して頭の良さだけでは無理な医学部受験。 体力と精神的図太さとが備わり 少しばかりの運が逃げて行かないようにと頭を撫でてあげた。 型稽古は同じ動作を繰り返す地味な空間にあって我慢強さを子供達の心に刻んでくれる。 子供達の辛抱がこの子達の未来に生かされるようにいつもナマハゲ先生は願っている。 5歳の子供達の15年後に大きな実を授かりますように。 10歳の子供達の10年後に太陽の華が咲いてますように。
傷だらけの天使
「BS12」で2月7日火曜の夜9時から「傷だらけの天使」の再放送が始まった。 1974年~1975年に放送されたドラマで萩原健一と水谷豊がカッコいい。 私は当時16歳の高校2年生。 カッコよさはこれだと肌で感じた。 平成のカッコいい若者達とはちょっと違う。 昭和は今より粗削りで自由だった。 だから当時の「カッコいい人」は、今では「危ない人」に見られてしまう。 極真空手はそのドラマの10年前、1964年に池袋で始まった。 極真が世界に出て行った頃の渋谷、代々木がそのドラマに出て来る。最終回は夢の島だった。 風邪で死んでしまった水谷豊がリヤカーに乗せられて捨てられたのが夢の島。 今でいう新木場のBUNB東京スポーツ文化館(昔の夢の島総合体育館)のあたり。 そういえば先月、うちの道場のメンバーが型選手権大会の4部門で優勝してくれたのも 夢の島総合体育館。 東京の地下鉄に冷房がなかった時代、BUNBはそう呼ばれていた。 優勝した4人のうち2人は、「傷だらけの天使」を知らない時代の人だ。 私もいつの間にか年をとってしまった。
オプジーボ
癌に効く夢の薬が出たらしい。 でも73万円もする。 しかし癌細胞が消えるなら安いものだ。 癌患者の方からすると飛びつきたい薬だ。 この薬を開発するのに小野薬品は何千億円も投資して来ているので その回収の為、高額な薬となるらしい。 100ml で73万円、60kgの人は180ml 投与するので131万円。 2週間に一回の投与を1年間続けると3144万円ほどになる。 実際には高額医療制度を適用するので約100万円ほどの負担で済む。 しかし、問題は副作用だ。 この薬を摂取すると膠原病を発症する事例があるという。 それが来週2月11日の内科学会で発表されるらしい。 私がもし癌にかかったら、この薬を投与して欲しいと思っている。 癌=余命半年 という構図があるなら、私の身体でその副作用を試してもらいたい。 そして副作用をいずれは撲滅して多くの人が助かる薬を開発して欲しい。 そうして行かねばエイズを含めて不治の病は根絶しないのではなかろうか。
医学部受験
1月のセンター試験はあっという間に終わった。 2月に入ると私立医学部受験の本番を迎える。 インフルエンザの猛威はみんなに公平に作用している。 一次試験に合格しても二次試験がある。 そんな試験の当日にちょうど高熱に。 何で1日ずれてくれないのだろう? でも神様はそんなお願いは聞いてくれない。 最悪の結果は発表を待つまでもない。 御守りも虚しく、腹だらしい。 しかしいずれ分かる。 受からない時にはその人の能力以外にそれなりに理由があって ただ、親切にも別の道に進みなさいと言われているだけなのだ。 当の本人はそれがすんなり耳に入らない。 受かる時は自分の意思に関係なく全てがお膳立てされていて そうなるようになっている。 しかし本当に医学部に入ることがその人にとって最良の道なのだろうか? 千葉大学医学部5年生にもなって公に名前と顔写真がでて逮捕される と分かっていたなら、誰もその道は選ばなかったろうに。 やはり身の丈以上のものは、たとえ神様からの贈り物と言えども頂いてはならない。