私はせっかちで、臆病者の嫌な人間だ。そしてイライラ病にたまにかかってしまうから最悪だ。
原因はいくつかある。物理的なことや、人との付き合いの中で起こる。それに加え自分が思った通りに
出来なかったりするとイライラ病にかかる。まるで、ダダをこねる幼稚園児そのものだ。
この空手クラブを見渡すと、いたって穏やかないい顔をしている人が多い。
女子ではササイ、ナカエマ、男子ではフクニシ、アカヌマ がその典型だ。
みんないい顔をしている。顔だけ取ってみても、みんな黒帯だ。
私は彼らを見ていてつくずく自分が卑しい心の人間だと気付かされる。
人は本来、尊い仏の心を持っていたのに私の場合、いったいどこに消え失せたものやら。
最近、怒り、憎しみが湧いてくると私は1人で掃除をするようになった。
桜台では少年部が始まる前に掃除をして、新石川ではみんなが帰った夜に1人黙々と掃除をしている。
昨日から、掃除をしながら、イライラは毒だと何度も心に思い描くようにした。