卒業式を終えて、子供達は、また新しい道に進んでいく。
今は落ち着きがなく、学校で問題児扱いされていたとしても
果たして人生の問題児になるかは分からない。 子供のうちから
問題児であった方が大きくなって問題児にならないこともある。
これからはグローバルな時代が押し寄せてくる。
日本人が日本語だけ話せたらすむという世の中ではなくなるのだ。
ただ、だからと言って多くの言葉をしゃべる能力が問われるかと
いうと決してそうではない。 大事なのは心であって相手の心に
飛び込む能力がむしろ問われてくる。日本人同士でも心に壁を
創っていてはいくら語学堪能と言っても何の役にも立たない。
これからは言葉は下手でも相手の心に飛び込む能力が問われる時代。
では、どうやったら、そんな能力を備えられるのだろうか?
人は困難にぶつかった時に逃げずに、その問題にちゃんと向き合って
苦労してそれを乗り越えないと成長など出来ないのだ。
その苦労こそが人の心に飛び込む瞬発力をつけてくれるのだ。
空手クラブの子供達の中でも小学校を卒業した子たちが何人かいる。
もう大人を上から見下ろす背丈になっている子達にも伝えよう。
困難に身がすくんでも、逃げずに立ち止まって、苦しんでそれを
乗り越えるんだ。そうして苦しみの深さとそれに出くわした回数
だけ君達は成長し、へこたれない心を身に付ける事になるんだよ。