若い頃、無茶をしていた人が、いつの間にか落ち着いて、いい仕事する
ようになる。などという事はよく聞く話しです。しかし最近は一つヘマを
したり、何か事件を犯すと寄ってたかって潰しにかかる風潮がある。
材木をいい状態で使うには、何ヶ月も何年もその土地に寝かせて風土に
馴染むまで、ずっとそこに置いて呼吸をさせてやらねばいい仕事は出来ない。
待って待って、まだ待って、今だなって見極めがつくまで待たねばならない。
人も同じ。春夏秋冬で、この子達がどう息をして、どんな悪さを覚えて
どうやって生きて行くのか、じっと見守ってあげたい。
何でもすぐに結果を追い求めては大器晩成は生まれない。
自分を整えるには何と時間のかかる事か。
最初からきっちりとした枠組みに嵌める生き方は、いずれどんずまって壊れてしまう。
心の奥底で、よしそろそろ出番が来たかと思えるその時まで、じっと待つことが
大器の人を創る。