5月 2019

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私は占いは信じない。   占いを生業にしている方々に人知れぬ能力があるというなら卑劣な犯行から   人を守れないものかといつも思う。 ただ「明日、そこに行くなよ」とさえ   言えばいい。少しの時をずらして、その日、その時刻に、その場に出くわさない   ようにと言えばいい。しかし、私はまだそんな超能力者に出くわしたことがない。   目に入れても痛くない一人娘を守るのは学校の責任ではない。海外では   親が必ず送り迎えをして子を護っている。日本は長い平和の中にあって大事な   ことを怠っている。誰だって後ろから刺されたら防御なんて出来やしない。   無防備な子供達を何故守れなかったと学校側に、そして国や自治体に吠えるのは   御門違いも甚だしい。   ただ、その時間に、その場所に居なければいい。   靴の紐が何度やっても上手く結べない。   家を出たあとに忘れ物に気付いて、また家に戻る。   本人には分からなくてもそれが予知能力というものだ。   空手の稽古だけでは自分の身を守れないかもしれない。   包丁4本に立ち向かうには素手ではどうしようもない。   稽古の後には毎回、子供達の頭を撫でながら神に委ねている。   赤信号が、靴の紐が、忘れ物が、この子らを救え。   何があるか分からないのが人生ならば魔法の時をこの子らに教え給え。

今日は3カ所で71名の昇級審査会を行いました。 GWの後だけに参加者は少ない。 そして黒帯の数名には、審査会のお手伝いをやってもらいましたが、すすき野では その中の中学生の黒帯に大変厳しく叱りました。 中学生で黒帯であるにも関わらず 審査会の当日に挨拶をせず体育館で遊び出す。「蟻の一穴天下の破れ」にもなると 思い、厳しく注意をしたものだから、すすき野クラスの審査会は大変緊張感のある 審査会になりました。スパーリングも強くなり、背丈も大人の人達と変わらなく なってくる。そこで中学生で黒帯ともなると知らず知らず天狗の鼻が伸びて家では 親御さんも手におえなくなってしまい、好き放題の暴れん坊中学生が出来上がって しまうという訳です。しかしここではそれを放置しません。中学生、高校生で スパーリングが強くなってくるメンバーこそ挨拶、礼儀、返事が必要で、それを 疎かにする生徒には、それを分からせることからやらねばならないと思っています。 優しいことイコール、何も言わない。と言うのではなく、その子の未来を真剣に 考えるならば将来、道を外さないように背筋に真っ直ぐの棒を通してあげないと ならないと思ってます。こちらも真剣です。大事な時期の生徒だからこそ真剣。 今日は60歳台の方々も数名、真剣に審査を受けておられ、幼稚園児と小学生達も いつもにも増して真剣な眼差しで背筋を正した時間だったと思います。  

世の中には心の余裕がある人とない人がいます。 予定外のことが起こると   自分がどちらなのかが分かります。余裕のある人は予定通りに行かないこと   を想定しているのでしょう。あらかじめミスショットを予定の中に盛り込んで   いるということ。しかし、そうでない人はナイスショットだけを期待するので   落胆してしまうのかもしれません。人は完璧ではないし、物事は自分の思い   通りに行った試しがない。そう思って下りのエスカレーターを登るしかあり   ません。いずれ上りのエスカレーターに出くわすこともあるから、下りの   エスカレーターに慣れていることで、その分大きく飛躍出来ると信じよう。 人生は本当に思い通りには行きません。 だから面白い。   いつも思った通りに行く訳ないから、独自の頭を使って準備し、行動して   みよう。そうすると何だかひょっこりチャンスが現れてくるように思えます。

中国、明の時代に袁了凡(えんりょうぼん)という人が自分の運命を変えた実践方法   を息子のために書き残した「陰隲録(いんしつろく)」という書物があります。   私が空手クラブを立ち上げようとした時に、この運命を変える方法なるものが本当ならば   この私でも空手クラブを繁栄させることができるかもしれない。嘘か真か一度試してみようと   思ったのが2012年4月でした。しかし、うまくいきません。初めの3ヶ月は閑古鳥がなき   やっぱり無理だとあきらめムード満載。早めにやめた方が傷は浅いと思いました。   しかし、陰隲録を思い出し、あと少しやってみようか、あと1か月、と続けていくうちに   徐々に人が増えはじめ、能力の欠ける点はそれを補う人にも恵まれ大きな流れを創って   きたように感じます。今日は「令和初日」。初心に立ち返り、再び陰隲録を読み返してみました。   この文章はなかなか難しいので、あらすじを書いておきます。嘘か真か、皆様の人生でも試す   ことは出来ます。 私はこのポイントを、かいつまんで子供達にも伝えて来ています。   その答えは10年後に分かるはずです。   ある時、慈雲寺で仙人のような孔という老人に出逢った。孔老人は 「あなたは官吏になる   はずの人なのにどうして医学を学んでいるのか」と尋ねた。袁了凡が経緯を話すと孔老人は   「私は易学を使うが、あなたに会う為に遙々と来た。 どこか泊まる所はないか」と云うので   袁了凡は孔老人を家へ連れ帰った。孔老人は袁了凡の一生の吉凶を占って「何時の何の   試験は何番目で合格する。何時の年に貢生の地位となり、何年後には四川省の長官になり   二年半で帰郷する。五十三歳の時、八月十四日丑の刻に座敷の表で一生を終わることとなろう。   子供はいない」と告げた。 その後、その占いの通りに試験に合格し、四川省の長官にもなって   しまうと袁了凡はそれぞれの事には時期というものがあるということを信じるようになり運命論者   になってしまったのである。そんな折に訪れたある禅寺での話が、こう続きます。   雲谷禅師は「私はお前を優れた人物であると思ったが、今の話を聞いてお前が凡人である   ことが分かった」と大笑いしながら云った。その後、袁了凡は雲谷禅師に諭され教えられながら   運命論者から転換をなすのであるが、日々に反省してみると猶、我が身には過ちが多くて悔やまれる   ことばかりであった。人の難儀を救おうとしながら心が籠もらず中途半端で終わったり、礼儀に   反することを言ってしまったり、或いは酒を飲まない時には堅固に身を保つことが出来ても   酒に酔うと気儘に振る舞ったり投げ遣りな行動をしたりなどということで折角努力に努力を重ねて   積んだ善事もこれらの過ちを差し引きすると後には幾らも残っていないのである。それでも一生懸命に   善事を積み重ね精進し、その結果、運命を変え、子供を授かり八十三歳まで生きた。」   という実録である。   運命はたしかにある。しかし「原因と結果の法則」もある。 いいことを積み重ねていたら、少しづつ   人生の運が啓けてくる。この令和という時代に今一度「立命」を意識して生きてみようと思っています。

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