練習がたるんでると言いがかりをつけて、上級生が下級生を
シゴくのは毎日の事だった。四年生はそれを許していた。
私は何度も思った。「こんな理不尽がいつまでもまかり通る
はずはない」と。でもずっと続いた。そのお陰か、下級生達は
みんなキビキビ動いたもんだ。 今では大問題になるような事
が40年前の大学の体育会空手部では日常茶飯事だった。
それをいい経験と言うつもりはないが社会に出てから、いろんな
嫌な事があってもあの時に比べりゃ大した事はないと軽く
あしらえるようになった。理不尽に耐性がついたのだろう。
世の中、身勝手な上司と理不尽な人事異動と不公平の中に生きる
ものと思えば気軽に、思うように、生きて行ける。
1月19日の極真連合会の全日本空手道大会に続いて、26日も駒沢
でオヤジ王決定戦と東日本チャンピオン王決定戦が行われた。
オヤジ王決定戦では61歳の茶帯の人が優勝させて頂いた。小1男子は
ベスト8の盾をもらった。彼らとその会場にいたすべての人達の逃げない心
を讃えたい。君達のチャレンジする姿、カッコいい。
極真空手は強い人が勝者と決まってる。そこには理不尽はない。