極真護身空手道選手権大会
茨城県で全日本ジュニアチャンピオンシップ選抜大会が行われていた頃、私は大森にいた。極真会館 力謝会主催の顔面あり・金的あり第1回プレ全日本大会が行われたのだ。士道館から添野総帥、大久保館長、村上竜司最高顧問、佐藤館長代行、国際F・S・A拳真館羽山館長らが列席の元、55kg~130kg迄の選手が対戦した。副審は仁心道場柚井知志師範、日本拳法の師範方で顔面あり・金的ありの試合が始まった。バッティングによる流血はあれど大きな怪我もなく終えられたことに感謝です。優勝は51歳、94kgの山本雅樹選手(ビクトリーカラテスクール代表)、準優勝は24歳、55kgのラスタ選手(キックボクシングRISEバンタム級2位)でした。 人がどんな試合を成せるかは、人がこれからどんなふうに生きていくかにかかっている。人を押し倒して生きていくのか、弱者に手を差し伸べて生きていくのか。今日、私はほとんどの試合の主審をこなした。試合前は喧嘩同然になってしまうのでないかと危惧していましたが蓋を開けたら参加された選手一人ひとりの真剣な眼差しと相手への尊厳を忘れない態度に救われました。浜井会長、菊〇先生、スタッフの方々、皆様に感謝です。
まぶしい自分
今日は茨城県で開催された全日本ジュニアチャンピオンシップ選抜大会で小学3男子重量級でケイタ優勝、大人初級40歳以上の部体重無差別でツヨシさんが3位入賞。一般中級に出場したトシヒロさんは惜しくも敗退。でもよく頑張った。 私はいつも思う。まぶしい自分になることも、良き友を得ることも、信念を発見することも、1年や2年じゃできやしない。いいものは時間がかかる。すぐに手に入るものは砂のように零れ落ちていく。本物を手にするのはなんて難しいんだろう。 今日の4人と、そして一緒にいてくれた陽子先生、同行したご家族にささやかな乾杯をしたい! よく頑張ったよ。
カタツムリの速さ
2003年1月の新聞の全面広告にガンジーの写真とともにこう書かれていた。「善きことはカタツムリの速さで動く」ーーーガンジー。当時私は44歳だった。心打たれた広告だったので今でも覚えている。学校の成績は中ぐらいで臆病な生徒だったガンジーは並外れた道徳心の持ち主だったと書いてあった。仕事に明け暮れ、出張・出張の毎日。道徳心という言葉すら使うことを忘れていた頃だった。到底、ガンジーのようなことは出来そうにないけど、この言葉だけは何度も噛みしめて行こうと心に決めて仕事と空手に打ち込んでいた。会社では昇進・出世の波にも乗りたかったし、子供の医学部受験もうまくいって欲しかった。そんな時に、一息入れて、あたりをゆっくり眺めてみなさいと言われたような気がした。 1日一歩、3日で三歩、三歩進んで二歩下がるという歌がある。そのころの私は二歩も下がったら、悔しくて夜も眠れず、二歩の遅れを取り戻そうと必死になっていた。成功を焦っていたのだ。あれから18年が過ぎ、今、キッズ空手の保護者の方々を見ていて、ふとこの言葉を思い出した。 カタツムリの速さは見落としがちで、それでは足らなさそうに思えて、じれったく思えて、もどかしいという顔に見て取れた。ちょうど自分も三十代、四十代はそんな感じだった。子供の成長に一喜一憂し、ハラハラドキドキしてしまう。私もまったく同じようだった。しかし安心しましょう。子供たちはカタツムリの速さ成長しているのだから。
下手でもみっともなくても
夜23時~25時までの間、ゆったり音楽を聴いたり、本を読んだり、椅子に座ってただボーっとしている。1日の中の自分一人の時間が取れることが何より嬉しい。仕事でも、新たな取組でも壁が立ちはだかって身動きが取れなくなってしまう時がある。そんな時はじっくり考える時間が必要だと思う。私の夜の時間は貴重な時間だ。考える時間。心をニュートラルに戻すための大事な時間だ。そして自分の心の落としどころを探る時間でもある。「下手でも、みっともなくても、毎日やり続ければ能力になる。」、 ただそのことだけを頼りに毎日毎日同じことを繰り返している。毎晩エミリー・ブロンテに聞き、遠藤周作に尋ね、松下幸之助にうなずいている。空手は心だ。いつも心をニュートラルにしておかねば。そう思って夜の時間を大切にしている。下手でもみっともなくても毎日やり続ければ能力になる。子供達にそれをどうやって伝えようかと毎晩考えている。