今の君は一本の痩せ細った若い苗木に過ぎない。幹も細く、遠くを見渡せる程の高さもない。台風や、激しい嵐や、雹やに倒れてしまう不安だらけの痩せっぽちだ。でも君は倒れない。きっとしっかり台地に根を張って、どんな風や雨にも立ち向かって行くはずさ。ずっとずっとそんなことばかり先生は言って来てる。君達の潜在意識に届けと毎回、稽古で言って聞かせて来たから、君の身体中に湧き上がる生命力と希望に満ちた根っこが君を支えてくれるはずさ。その根っこからいろんな物を吸収し、かんかん照りの真夏の太陽にも負けず、凍える真冬の寒さに耐え、青空に向かって大きく伸びて行きなさい。横浜田中道場はそんなちっぽけな樹が集まった森だ。そんな森の中で子供達に素晴らしい経験を掴み取ってもらうと思っている。