長男の様子を見に、家内が3ヵ月に一回は独身男子の部屋の掃除に行っては長男と食事をして帰ってくる。漫画が好きなのは今も変わらず。でも週刊漫画を積み上げる量は減ってきたらしい。循環器内科の専門医になってることは知ってるけど、今、どんな苦労をして、どんな楽しみを抱いてるのだろう。9月の誕生日のお祝いに家族4人で食事に行ったっきり。連絡がないことは元気な証拠。小学生のころから医者になるために頑張ってきたから、少しは休めばいいのにと親心が湧いてくる。博士号を取るために大学院に行きだしてもう2年になる。医者のバイトをしながら、あと2年、医学博士号を取るまで勉学に勤しむらしい。キリマンジャロの白い雪を見ることもなく医学の道だけに勤しむのか。まだまだ先は長い。ちゃんとご飯、食べてるか、そんなことが気になってしまう。
今、受験に向かう子供達とその親御さん達の顔を見ていると、なんだか懐かしい。あの頃の一喜一憂が懐かしい。この子達の行く先に幸あらんことを祈っている。苦節に耐える反骨精神が宿っていたらあとは何とかなるはずさ。目標に向かって没頭する君達にいつもエールを送っているよ。ノーベル賞をもらった人も同じ道を通ったんだから。風に向かえ、吹雪の世界に耐えろ。あともう少しだ。春はきっとくる。