しっかりと根を張って
今の君は一本の痩せ細った若い苗木に過ぎない。幹も細く、遠くを見渡せる程の高さもない。台風や、激しい嵐や、雹やに倒れてしまう不安だらけの痩せっぽちだ。でも君は倒れない。きっとしっかり台地に根を張って、どんな風や雨にも立ち向かって行くはずさ。ずっとずっとそんなことばかり先生は言って来てる。君達の潜在意識に届けと毎回、稽古で言って聞かせて来たから、君の身体中に湧き上がる生命力と希望に満ちた根っこが君を支えてくれるはずさ。その根っこからいろんな物を吸収し、かんかん照りの真夏の太陽にも負けず、凍える真冬の寒さに耐え、青空に向かって大きく伸びて行きなさい。横浜田中道場はそんなちっぽけな樹が集まった森だ。そんな森の中で子供達に素晴らしい経験を掴み取ってもらうと思っている。
本当は何をしたかったの
最近、試合クラスの参加者がやたらと増えたみたい。 それと女の子の入会が増えてる。なんでだろう? 世の中そういう傾向なんだろうか? いずれにしても無駄な努力をせず正しい努力をしよう。あんな風になりたいとか、誰々君みたいに強くなりたいとか思うのはいいけれども、いつしかその見返りを求める自分が居て、その見返りを求めながら苦しい努力を続けていると、その努力の結果、何も得られなかった時に、凄く人を恨む自分が居ます。なのでそんな努力はしない方がいい。努力を楽しむ自分が居て、一緒に練習出来ることが嬉しいし、その道を歩いている事自体が楽しいし、その先の優勝も、準優勝も、それは楽しさのおまけとして付いて来るもの。要は自分が届く所がどこなのかを分かってないと、報われない事に嫉妬し、人を恨むことに終わってしまうのでそんな生き方はしない方がいい。自分は本当は何をしたかったのかもっと見つめ直した方がいいに決まってる。明るく楽しく生きてるといつの間にか大きなトロフィーを抱える自分が居ます。
2022 極真空手全国「型」競技大会
極真連合会主催の型全国大会が初めて開催されました。この大会の参加資格は極真会館所属である事。今回、うちの道場からマスターズ女子に2名エントリーさせて頂き2名とも入賞するなんてなんと素晴らしいことなんだろう。 笹井師範代 優勝 岡初段 3位 この2人は2017年坂本派型全国大会に出場し、やはり笹井師範代が優勝、岡初段は準優勝。5年ぶりの2人の出場で、やはり2人とも入賞。どこまで2人は仲良しなんだろう。それと先週東京武道館で開催されたリアルチャンピオンシップ選抜大会では息子ちゃんのケイタが三年生上級で優勝したとこで1週間のうちに親子で優勝するとはこれまた凄いなあ。この親子には特徴があって「底抜けに明るい」こと。この明るさって何より大事なことだとつくづく思いました。
試合参加組と通常稽古組
今日は平塚で清武会トーナメントでした。組手は1年生:タイセイ優勝、二年生:カンタ優勝・ユウマベスト8。型は1・2年生の部で1年生:チサ準優勝、3・4年生の部で3年生:コウヤ準優勝、リュウスケ4位、5・6年生の部で5年生:マホ4位。 試合が昨日・今日と続きましたが稽古は変わらず行います。 私は多くの子供達に選抜試合だけではなく全国大会を味わってもらいたいと思っています。なので試合に慣れている子供達も、少しづつ慣れてきた子供達も、そして初めて試合参加する子供達も、すべての子供達と大人の人達に門戸を広げ、感動を味わってもらおうと思い、新たなチャレンジャー育成を続けています。勝負事ともなれば勝てば驕り負ければ意欲を失う面倒な自分がいる。利他の精神などバカバカしく思える自分もいる。また負けた。こんちきしょう。と投げやりになる自分もいる。でもそれでいいじゃないか。それが自分さ。またチャレンジしたらいい。背筋にず太い柱が通り、原石の反骨精神が育てばいい。
リアルチャンピオンシップ
本日、葛飾で行われた真勇カップ3年生上級で優勝したケイタは来年1月15日グリーンアリーナ神戸で開催されるリアルチャンピオンシップへの出場権を獲得しました。背中の福地勇人先生のサインは3日前にもらったばかり。「福地勇人マニア」のケイタ、良かったね。おめでとう。 総極真の全国大会出場権獲得に次いで2つ目。しかし10日ほど稽古を休んでいて23日の出稽古が久しぶりの稽古だったのにいきなりの優勝。福地勇人先生に感謝です。ありがとうございました。
墨田区福地道場へ出稽古
今日はかねてから予定していた福地勇人先生の道場への出稽古でした。 福地勇人先生のYouTube動画を何度も観ていて、会いたい会いたいと言ってた三年生のケイタ。 今日は夢のような時間だったね。 最高の1日を心に焼き付けたかな。 キレのある動き、参考になったっね。 森口統括師範 、福地勇人先生 今回、いろいろとご調整頂きありがとうございました。
全国大会で会う?
お父さんの転勤で4月に札幌に行く兄弟は約2年間、すすき野、桜台、みすずが丘、新石川で頑張っていました。これをやれたのはご両親のサポートがあったからだと思う。そう言えば、いつも夫婦揃って、子供達を見守っていたっけ。 子供達同士では全国大会で再開を約束してるらしい。いいことだわ。 控えめで、熱心なご両親の為に何かしてあげようと思い、すすき野クラスのみんなで写真を撮りました。
ようやく10年
私はこのブログを書き始めてあと少しで10年。2012年4月から始めた空手クラブ。あっという間の10年だった。それまではサラリーマンをしながら、そして単身赴任をしながら、道場の指導員をしていただけだった。1978年4月、19歳から剛柔流の空手を始め、その後極真芦原道場・芦原会館・正道会館・極真東京城西、そして2011年10月に浜井識安会長と出会い2012年4月から極真浜井派神奈川県支部長を6年勤め、その後は極真会館力謝会横浜田中道場として活動している。中でも浜井会長との出合いがあって今の横浜田中道場があるのだから感謝以外何物もない。この間、会社勤めをしながら息子が医学部を卒業し医者になってくれたことは受験を傍らで支え、応援してきた自分自身にとっても大きな励みになった。この3月、ずば抜けて頭の良かった学生が東大大学院を卒業する。高校3年生の10月まで空手をやっていて、そろそろ受験勉強に入りますと言って3か月の受験勉強で東大理科2類に現役合格した彼もようやく社会人になる。10年で雪の日も、台風の日も、37℃を越える蒸し風呂のような日も私は何も変わらず空手指導を続けて来た。そして多くの子供達の汗と涙をみた。いい顔に成長してくれていることが何より嬉しい。このご縁、ただただ神様に感謝あるのみです。
じきに80kg
子供達の成長には目を見張るものがある。 中学生になって部活をやりながら空手を続けている子達は下半身がしっかりしている。 身長は180cmをゆうに超えて体重も70kgを超えている。 一般部のお父さん達、スパーリング必死です。 中学生、高校生達の動きは早いし、重い。 お父さん達、同情します。頑張れ👍 子供達はコロナ禍でも本当に成長してるなあ。
父親
17年前の3月3日、ちょうど今頃(22時頃)私は電話口の母の尋常じゃない声に震えたのを覚えている。身内が亡くなったのは46歳にして初めての出来事だったので、浮き足だって何をどうしたらいいのかもわからず父親が亡くなった事を受け入れる余裕もなかった。 足腰が弱って来ていたけど心臓発作は予想外だった。母親を安心させないといけないと焦ってばかりで何をしゃべっていたのかほとんど記憶にない。 埼玉県から出た事がなかった両親が、勤めていた会社の都合で一家は大阪府茨木市に移り住んだ。父親は頑固なほどに関西弁に馴染まらず、野球と言えばジャイアンツ。タイガースは毛嫌いしていた。私は父への反発心から吉本新喜劇と阪神タイガースばかり観るようになって行った。 酒豪でクダを巻く父が嫌だった。勉強の事もうるさかったがお酒が入ると尚更だった。 左:30歳頃の父. 右:右側が父 60年前の私 大トラの父が好きになれなかったが、毛嫌いしていたはずの父親が言っていたような事を自分も知らず知らず口に出していた。二人の子には勉強が大事だとずっと言って来てしまったのはその一端かもしれない。まるで父そのものだった。きっと息子達は嫌だったろうに。 17年前の2005年3月3日、父義一はあっけなく一人で亡くなった。私はその頃、京セラという会社の営業部長で父の思い描いていた道を歩んでいた。京セラに入る時、友達も家族も皆、あの会社はキツイから止めた方がいいと言っていたのに父だけは自分が決めた道を歩んだらいいと言ってくれた。 今、お父さんと息子さんが空手を始める姿や子供の送迎をされてるお父さん達の姿を見て、なんだかほのぼのとしていて羨ましい。お父さん達は家族を養うのに大変な頃だと思う。 コロナに負けるな。不景気に負けるな。頑張れ、お父さん達。 いつもそんな事を思いながら親子の姿を微笑ましく眺めている。