1962年、ノーベル文学賞を受賞したがアメリカ国内の批評家からの評価は必ずしもよくなく晩年の生活は決してめぐまれた
ものではありませんでした。1968年、ニューヨークで心臓発作をおこして66歳で死亡した作家はモントレーのサリナス
生まれでした。モントレーからサリナスまでは車で30分。 1950年、そのサリナスとモントレーを舞台に書かれた小説は
映画化され日本でも有名です。
1955年、ある映画の撮影終了1週間後の9月30日、サリナスで行われるレースに向かうために同乗者の自動車整備士
と共に愛車のシルバーのポルシェ・550 スパイダーでカリフォルニアの道を走行中、午後5時59分にコレームあたりの
46号線と41号線の東側の分岐点で、横からはみ出してきた車と衝突。整備士は車外に投げ出されて骨折、相手の
運転手も軽傷で済んだが、24歳の若者は、ほぼ即死状態でした。サリナスの事故現場にはその後、モニュメントが
建てられました。そこには事故の起こった夕方5時59分を永遠に忘れないために∞で括られた文字が書かれてます。
「James Dean 1931 Feb 8 – 1955 September 30 PM5:59 ∞」
BSで録画してあったその人の映画 East of Eden を久しぶりに観ていたら、夜中の3時過ぎ。アメリカの昔の映画は中身が
あって面白い。 日本の昔のものとは大違い。 このアメリカの映画を観ているとサリナスがどんな場所なのか知りたく
なって、この原作も読んでみたくなります。 もちろん、その方の書かれた『怒りの葡萄』も、『二十日鼠と人間』も読まず
にはいられなくなります。私はこうやっていろんなノーベル文学賞の受賞者の作品を読みふけるのです。
でも今日はもう寝ないと。 明け方の3時39分。 世の中はすでに深い眠りの中です。