何で卓球の選手の足は陸上の選手みたいにカモシカのように細くないのだろうとずっと思ってました。
私は運動はテニスと卓球、ゴルフ以外は何でも好き。 野球はタイガース。 サッカーはザックとなでしこ。
ラグビーは正月の高校ラグビー。 大学の時、大八木、平尾が2年あとに入ってきて一躍、関西の大学ラグビー
も陽の目をみたのです。 埼玉出身で何で関西なのかと言われても大学が関西だから、そうなのです。
昔、野球は巨人しかないと思って居たのに関西に住んで「おはようパーソナリティー中村鋭一です」、
「おはようパーソナリティー道上洋三です」を聴いてるうちに、あの六甲おろしが人間味のある歌のように思われて、
あっさりタイガースファンに転身してしまいました。 1985年には、本当に涙がでました。
その時、「もう20年は優勝はないな」とも思ってました。 その通りでした。 でもそれがタイガースらしくていい。
エリートじゃなくてもいいんだって思ってました。 タイガースが勝つと、そのラジオ番組の冒頭は、いつも六甲おろし
から始まってました。 ところが負けるとスポーツニュースの時間が一言二言で終わってました。 昨日、野球やって
ましたっけ?ってな具合です。 関西のラジオはこれでいいの? 凄い。 関西人は、みんなそんな感じなんだ。
東京ではあり得ない自由さが気に入りました。 そんな関西が大好きです。 話を戻すと、それ以外のスポーツ
ではバレーボール。 これは中学・高校と6年間やってきたので、今でもお手の物。 という訳で空手以外では
テニスと卓球とゴルフを除いて何でも好きでテレビもよく見るし観戦にも行くのですが、 好きでもない卓球は
全く興味が湧きません。 世界大会がやっていようが、何をしていようが私には何も関係ありませんでした。
なんだこのチマチマした、弾けるものがない、暗いスポーツは。 と思いながらうわの空で観ていたものです。
今回、たまたまリモコンのボタンを押したら卓球がやってました。 でも意外と動きが速い。 体勢が崩れていない。
日本人が好きそうな熱戦につぐ熱戦もある。 あれれ、そうだったの。 夜、空手から帰ってきてなんとなく20時から
観ていた卓球が23時まで釘づけに。 動きがいいじゃん。不要な動きをしていないじゃん。微妙なコントロールが
されているし。いいじゃないの。 これって何? 卓球? 何で、もっと早く教えてくれなかったの? 面白いじゃん。
カットマン?っていうの。 気に入った。でもウェアーが、ちいーとダサいかも。あれは垢抜けしてない。良くないなあ。
もっと斬新でカッコイイスタイルを創ればいいのに。
ボディービルダーの身体はカッコいい。 でも空手ではそんな体型では強くないのは感覚でわかります。
腹筋は割れているのが見栄えはするけどそういう腹筋は当たりに意外に弱い。経験則でそれはハッキリしてます。
まれにプアカーオのような人もいるにはいるけど、体脂肪率数パーセントの人より、程よく脂肪がある人の方が
格闘技は強い。 卓球の選手の足を観ていて、同じような感覚がありました。 カモシカの足じゃなくて、みんな
意外にズンドウというか、か細くない。 でも、だから早いし軸がぶれないのだろうと感じました。
ボディビルダーには回転運動の軸がないので筋肉を収縮させて伸ばす運動だけ。 そこに速さも要求されず
回転も求められない。 ただ筋肉の見栄えを競うもの。 それはそれで極めれば素晴らしいのだけれど運動神経
とか運動能力とかを求める競技では、そういう筋肉の付き方ではなくなります。 卓球選手は正にそんな感じです。
今回、興味のなかった卓球、明日も観ようかと思ってます。 なぜかって?、 それはね連日、23時過ぎまでライブ
中継があって、劣勢を挽回する絵にかいたようなストーリーが続いているから目が離せなくなるからだよ。
よくここまで勝負事なのに観客を引きつける展開を創れたものだと思うくらいでした。日本生命も、ANAも、全農も
ここまでは想定してなかったでしょう? と言いたくなるほどの熱戦でした。 日本女子が決勝に残るなど誰が予想
できたものか? 今回のテレビ枠をあれだけ取ったテレビ東京も運があるし、全農も捨てたものじゃない。
今年の3月にはこの全農って、なんという酷い会社なのか。と思っていたのに、この変わりよう。
「JAバンク横領横行」 9年で861件。 187億円も。あり得ない企業だと私は思ってました。 就活では
難易度の高い企業ではあるものの日本の企業とは思えないほどの横領が全国展開されてるイメージがあった
のです。 でもそれが今回の卓球に魅せられて、イメージがちょっとだけ変わりました。
全農というとJA。 JAというと農林中央金庫となってしまう。 変な不祥事の構図がイメージされてしまいます。
でも今日の香港戦の平野選手や石川選手の涙を見るとそんなイメージなんて吹っ飛びましたがな。
ところで、顧客の定期預金を無断で解約し着服したJAおおいたと、JAながさきの元支店長は今頃どこで
何をしているのだろう? 2014年にJAがこんな素晴らしい「世界卓球2014東京大会」のスポンサーに
なっていると分かっていたら、あこぎなことに手を染めたりはしなかったかな? どうだろう?
2008年には76件、2012年には54件。 いまだに返済されてない額が54億円もあるなんてある意味凄い。
きれいな、そして純粋な卓球の汗が横領という文字で穢れないことを祈るばかりです。
そうか。 私のように「JAの金融事業」のイメージが「不祥事」という文字につながる人にとって「全農」と
言われると不祥事のイメージも薄れるのも事実だ。 そうだ、そう思って明日の決勝を楽しもう。
JRAが競馬なら、JAが横領。 いや、そんなことはない。 卓球だ。 そうだ。 卓球だ。 カットマンだ。
明日は中国戦だ。 決勝だ。 それでいい。 もうなんだかわからなくなってきた。